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コスパが悪い・音大について [ピアノ演奏・音楽関連]

この頃聞く「コスパが云々」という話。
恋愛や結婚、子どもを持つことも「コスパが悪い」と敬遠する人が割といたりする。

そこで・・・大学進学ってコスパがいいのかな、とふと思ってしまった。
就職に有利な名の知れている大学ならそこそこ得なのかしら???

ちなみに、本編・短編小説「縁」の主人公・四条静也と理沙は、高卒で働く地方公務員という設定だ。

※ご興味持たれた方、↓ここをどうぞ。
短編物語「縁」より「聖夜」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-16

あらすじ→日本文化と風習を織り交ぜた若夫婦のほのぼの物語。四条静也と理沙の聖夜。
劇中、静也と理沙が「女性差別問題」「人権問題」について議論するが・・・。
ま、聖夜が性夜になるのはお約束じゃ。

この話の主人公となる四条静也と理沙は孤児であり、児童養護施設出身。18歳で施設を追い出され、自立を強いられるため大学へ進学する道はリスクが高い。

計算高い静也は、当然コスパを考える。
大学へ進学した後、就職したとして、かかったお金と時間だけ、元が取れるのか?
それよりも高卒で公務員を目指した方が得だ。

静也と理沙の目標は、健康的で安定した生活・そこそこの豊かな暮らしであり、実現させている。
つまり、彼らはとてもコスパがいい生き方を選択した、とも言える。
地方公務員になり、夫婦共働きだから、その後の生活は経済的にそこそこ豊かに暮らせるはずだ。

いやあ、現実問題・・・
小・中学校から私立行って、大学も私立だと相当の費用がかかるけど、その後、リターンはあるのか、と思ってしまう。
ま、小中学校から私立行く子は、家庭も裕福だろうから、あまりそういった計算はしないのかもしれないけど。

が、大学行くのに、返済義務のある奨学金(教育ローン)を利用する人もいる。
でも就職が上手くいかず、借金を返すのに苦労し、カツカツの生活をしているようで・・・

そんな話を聞くと、大学ってそこまでして行く価値があるんだろうか? と疑問を持ってしまう。

※これについては、ホリエモン・ちきりんさん、藤沢数希氏も言及しているよな。

ひょっとして、大学行くってコスパが悪いんじゃないだろうか、と。

ということで・・・
もっともコスパが悪いと言われている音大の話をしよう^^;
(ここからが本題ね)

昔、音大へ行くメリットは「結婚の条件を良くするため」という感じだった。
少なくとも親御さんはそのつもりだっただろう。
いい条件の男性と結婚し、家庭に入った後、小遣い稼ぎにピアノを教える・・・それが一番だと。

プロのピアニストになれるものなど、ごくわずか。
よくて音大の大学院・研究科に残り、講師になれるかどうか、だ。
しかも多くは常勤講師にはなれず、非常勤だ。あまりの待遇の悪さに辞める人もいる。

で、その後の人生においても音楽が捨てられないとなってしまうと・・・
けっこう結婚にあぶれるのである^^;

結婚条件が「ピアノの練習時間がほしい」「グランドピアノを置きたい、それなりに広い部屋と防音も必要」となるからだ。
自分の経済力でそれが叶えられればいいが、ま、ピアノの先生じゃ無理。

結局、高い条件を、結婚相手につきつけることとなる。
けど、相手に高い条件をつきつけられるほど、自分にそれだけの価値があるのか? というと、はっきり言って、ない^^; 

じゃあ、その条件を捨てていいっていうほどの結婚相手に巡り合えるのか、というと・・・仮に巡り合ったところで、そんな素敵な相手から選ばれることは、まあ、ないだろう^^;
これが現実だ。

「のだめカンタービレ」で「音大生は不良債権」という言葉も出てきた通り、お金がかかるわりには、卒業後、一般企業への就職には困り、ピアノの先生・講師業ではお小遣い程度の稼ぎしか得られない。

よくて公立学校の音楽の先生。
(私立学校の音楽の先生は常勤か非常勤かで違うだろうが、どっちにしろ、さほどよくないだろう)

けど、教師になるなら、何もお金がめちゃくちゃかかる音大に行かなくても、どこかの大学へ、「教職課程」と「音楽科」があるところに行けばいい。

クラシック音楽市場は狭い。

で、案の定、収容定員数を割る私立音大が増え、平成17年度、2万人いた音楽関係の学科の学生数は、平成27年度には1万6千人に減ったという。

少子化の影響もあるだろうけど、「音大はコスパが悪すぎ」と現実的な考えをする人が増えたせいもある気がする。

昔は「音大は結婚の条件にいい、結婚後は家庭に入り、ピアノなどを教えたりして小遣いを稼ぎ、優雅な奥様生活」を目論み、音大に夢を持ったお嬢さんや親御さんも多かった。一般企業への就職は考えなかっただろう。
というか昔は「女性は就職しても結婚までの腰掛け」という考えの人も多く、親もそのつもりだった。

が、今は女性も仕事をし、稼がなければいけない時代となり、音大にそれだけお金をかけるなら、別のことにかけたほうがいいと考える人が増えたのだろう。

それに音大に行かなくても、ピアノなどは、個人で先生について勉強できる。
昔は、一般の人が、音大の講師・教授につく、というのは難しかっただろうが、今は音大の講師や教授のほうが生徒を欲しがり、趣味で弾きたいという一般学生や社会人も相手をしてくれる。
で、何と言っても先生たちは優しくなった。親切になった。

音大も学生を得るために、いろいろとサービスが良くなったと聞く。

昔は・・・こういっちゃなんだが、音大の講師・教授先生は威張っていた。
それどころか、教え方もなんだかなあ・・・という先生がけっこういた。
底意地悪な先生もいた。殿様商売だった。

とにかく音大の講師・教授先生は偉く、生徒側からは何も言えないという雰囲気だった。

けど、今は違う。先生がそんな態度でいたら、生徒のほうから切られるだろう。

ネットのおかげでいろんな情報が手に入り、いろんな奏法、練習方法が動画で見られるようになり、独学も可能。

私も今の時代ならば、音大は勧めない。
音大へ行っても、主になるのはレッスンだ。そして一度、先生が決まってしまえば、先生を替える、というのも簡単ではない。

音大に行かず、個人で先生についたほうがいい。
万が一、その先生と合わない、もっと違う先生につきたいとなれば、簡単に替えられる。

音楽専門の学科も、個人で勉強しようと思えばできる。
ソルフェージュも音楽理論も和声学も、個人教授してくれる先生は簡単にネットで見つかるだろう。
音楽史は独学が可能。本でもネットでも調べられる。

※ちなみにショパンのことが知りたいなら、マンガ「ショパン物語」がよいと思うぞ。http://www.piano.or.jp/report/01cmp/c_chopin/
手前味噌で申し訳ないが、ワシのマンガじゃ。音大の教授も読んでいるという話じゃ。

おっと話を元に戻そう。

仲間がほしいなら、ピアノなどの音楽関係のサークル、コミュニティもネットで簡単に見つかる。
発表会や演奏の機会もそういったところで得られる。
(かくいう私もミクシーでピアノコミュニティを起ち上げている)

音大へ行くメリットをあげろ、と言われたら・・・う~ん、今の時代だと・・・メリットが思い浮かばない。デメリットばかり。

今時、「音大=結婚の条件が良くなる」はないだろう。
条件のいい人と結婚したいなら、音大行くよりも、若さで勝負(20代前半で婚活)したほうがいいだろうし、一般の「お嬢さん大学」を目指した方が、まだお金はかからない。

いや、もちろんお金に余裕があり、お金持ちであれば、そもそも「コスパが悪い」などと考えないだろうけど。

よほど「音楽漬けの学生生活を送りたいんです」っていうんじゃない限り、音大へ行く意味が見つからない。
ピアノなどの技術は音大へ行かなくても得られるのだから。
卒業後、音楽で飯は食えないし、一般企業への就職を目指すなら一般大学へ行った方がずっといい。

なので、つぶれる音大が出てきても仕方ないだろう。

そうだ、耳の痛い話をしておこう。
ヴァイオリニストの五嶋龍氏(今現在「題名のない音楽会」の司会をしている)は以前、インタビューでこんなことを言っていた。

「音大はバカが行くところ」

当の五嶋龍氏はハーバード大の物理学を学ぶ、卒業している。
本当に頭のいい人は何でもできるのである。

東大生のほうがピアノが上手かったりする。
医者でピアニストという人もいる。

彼らは短時間の練習で、事足りるのである。
(まあ、ショパンも「練習は1日3時間でいい。それ以上は無意味」と言っていたけど)

ま、ワシの時代から、一般の音大生は「専門バカ」「世間知らず」「大学受験をしていない=学力不足」「視野が狭い」と言われてきた。ピアノの腕も「お嬢さん芸」。プロのピアニストには遠く及ばない人がほとんどだ。

音大の入試は、実技が難しいとされるけど、課題曲を半年かけて憶えればいいのだから、ラクといえばラクかもしれない。それより一般大学のあの広範囲の学科の勉強のほうがよほどキツイのではと思う。

五嶋龍君の「音大はバカが行くところ」に・・・まあ、たしかに自分の場合は「バカで頭悪いです、ダメ人間です、ごめんなさい」と認めるしかない。
(音高では、トロいので「トロちゃん」と呼ばれていたほどに、ワシは愚鈍で頭の回転が鈍いヤツだった^^;)

あれだけの膨大なエネルギーとお金を使ったわりには、世間でいうところのリターンは少なかった。
今ではうちの親も、音大へ行かせたのは失敗だったと、後悔している。これが現実だ^^;

(何をもって「リターン」というのかは置いておいて、それまでかかった学費やレッスン料に見合う稼ぎはない)

で、結婚した元音大生は、たいていグランドピアノを実家に置き、子育てなどで忙しくなりピアノは弾かなくなる人も多い。弾かなくなると、とたんに腕は落ち、取り戻すのは大変だ。
練習するにしても、マンションでは防音しないと近所迷惑。
で、実家に置いたグランドピアノは粗大ゴミとなり・・・。

う~ん、やはり相当にコスパ、悪いかも。
現実的な暮らし・生活を考えるとね。

というわけで、自分はとてもコスパの悪い人生を歩んでしまったのであった。
まさに「のだめ」の言う「不良債権」人間じゃ。

なので、ブログでは偉そうにいろいろと綴っているけど、ワシ個人はランク最下位、頭も悪く、負け人間として見下されても仕方のない人間なのである^^;

※関連記事
「子育て・過保護で何が悪い」(五嶋龍氏を育てた母・節さんの教育論)http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-07
「不倫・略奪愛の末に成功した五嶋節さん」(五嶋みどり氏・龍氏は異父姉弟)http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-10-1

・・・・・・・・・・
追記その1。

そうだ、ピアニスト反田恭平氏について触れておこう。

反田氏はグランドピアノを持っていない。家にある電子ピアノで練習して、桐朋の音高・音大に入ったのだ。
特待生なので授業料免除。

それでも父親はピアノの道へ行くことに反対し、今でも認めていないようだ。
音高・音大進学も反対で、お金は一切出さなかったという。

父親曰く・・・「学科の勉強からピアノへ逃げた」「音大はつぶしがきかない」
親としては、一般の普通大学に行き、普通に就職してほしかったようである。
反田氏はプロのピアニストとして「情熱大陸」にまで取り上げられ、活躍しているというのに。

ま、それはともかく・・・反田氏の場合は音大の授業料はタダ、ピアノも「電子ピアノ」だから、コスパとして考えれば「いい」のではと。
けど、きわめて特殊なケース。

・・・・・・・・・・
追記その2。

ええっと、うちの音大には、ピアノ科の場合、「ピアノ演奏家コース」と「ピアノ専攻」があり、名前の通り「演奏家コース」のほうが上のランク。成績が良ければ、特待生として授業料免除となる。

で、音大に入った時(音高だったかな、この辺、うろ覚え)、入学式かなんかで理事長がこんなことを言っていたっけ。
「あなたたちは、一部の優秀な学生のための肥やし」

つまり、普通の学生は大学にとって「金だけ出してもらう単なる肥やし」なのだと。
普通の学生は、花を咲かせるのだろう優秀な学生に、コンクールなどでいい成績をとってもらう(学校の名前を売ってもらう)ために存在する「お金を払う人」ということ。

土の中の「肥やし」が嫌だったら・・・悔しかったら特待生になってみろ、花を咲かせてみせろ、ということじゃの^^;

ちなみに芸大では、学長かなんかがこんなことを言っていたそうだ。
「芸大に入っても、将来の保障にはならないから」と。

音楽のほうで芸大に入るには、そりゃ、めちゃくちゃコスト(お金と時間)がかかる。国立で授業料は安いといえど、子どもの時からの半端ではない高額なレッスン料を思えば、かなりのお金だ。
けれど、芸大出て稼げるか? となると、大いに疑問なのである^^;

ま、芸大のメリットって、「芸大、すごいね」と人から言われるくらいかな^^;

・・・・・・・・・・
短編小説「縁」番外編のお知らせ。

「蝉―僕のランク」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05
※あらすじ→学校で下位ランクの『僕』、最下層女子『長山春香』に何を思う。
学園もの、うむ、ちょい辛め、シリアスで重いけど救いはあるのじゃ。

「あだ名―中秋の名月」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-14-3
※あらすじ→白井月子が自分のランクを守るために犠牲にしたのは・・・
テーマはイジメ。己の容姿に劣等感を抱える月子が犯した罪とは。

「豚草―腐女子の誇り」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-19
※あらすじ→中学時代、下位ランクだった長山春香、白井月子、そしてもう一人「モヤシ」こと八島麗華の話。彼女は、長山春香を犠牲にした中学時代をどう想い、今、どうしているのか。

「お彼岸―アラフォー女子の幸せ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-24-1
※あらすじ→恋愛や結婚を一歩引いて見ている冷静な未婚アラフォー女子が主人公。果たして彼女は勝ち組なのか負け組なのか。お彼岸のプチ知識など情報も入った軽く読める物語です。

「血液型診断―栗の節句」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-07
※あらすじ→若夫婦のほのぼのハートフルなお話。血液型、重陽の節句(栗の節句)の情報ネタ入り。明るい話で軽く読めます。

なお、短編小説「縁」本編の目次はこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28


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タグ:ピアノ 音大
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