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七夕伝説 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・13編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

周囲の人間となじめない理沙。そう、実は静也も理沙も友だちがいない。
早くに結婚した彼らだけど、決して世間が良しとする生き方をしているわけではなかった。
彼らと、世間の普通の人たちの間には、深い天の川が流れているのだ。
七夕関連の雑学満載。(7900字)

   ・・・

 まだ梅雨が明けない7月初めの週末。
 いつものごとく静也と理沙は、まったりと家で過ごしていた。

 その傍らにはグラスに入った梅ジュース。
 梅エキスを水で希釈し、氷を入れてかき回すとカランと鳴る涼やかな夏を思わせる音。どこか懐かしい。

 梅ジュースの素となる梅エキスは青梅を一度冷凍させて、その冷凍梅と氷砂糖を瓶に詰めれば10日くらいで出来上がる。疲労回復に効き、健康にも良い。
 暑い日は炭酸水で割るとスカッとした爽やかな味わいになる夏の季節ならではのさわやかな飲み物だ。

 さて、それはともかくとして最近、お腹がふっくらしてきた理沙であるが――

「脚、ちょっと細くなってきたかも……」とちょっぴり嬉しい思いをしていた。
 静也は「ムッチリモッチリな太ももがいい」って言うけれど、やっぱり細く美脚になりたいのが女心だ。

 しかし、理沙のこの嬉しそうなつぶやきに、それは気のせいだぞと静也は心の中で異を唱える。
 太ももが細く見えるような気がするのは、単にお腹がふっくらしてきたから、相対的にそう見えてしまうだけだ。

 それどころか――
 こう言っては何だが、太ももは以前よりも、さらにムッチリ感が増してきた気がする……。

 太ももふっくら、お腹もふっくら、ダブルでふっくら!

 が、これは女にとって呪いの言葉であることは、女心に疎い静也にも分かっていた。
 理沙には残念な現実であろうこのことは黙っておくに限る。

 太ももが細くなった気がするという罪のない幻想によって、理沙が幸せを感じるのであれば、理沙の機嫌が良くなるのであれば、こんなめでたいことはない。その幻想をあえて壊す必要もない。

 ただ、理沙から「細くなったかな?」と問われると非常に困る。静也はウソが苦手だ。
 これは早急に『太ももの話』を回避しなくては。
 今だって、静也に同意してほしい空気を漂わせて、聞こえよがしにつぶやいた感がする。

 なぜムッチリ太ももに美を見い出せないのだ?『太ももふっくら、お腹もふっくら』でバランスがとれていいじゃないか、と疑問を呈しても面倒なことになりそうなので、ほかの話題にしようと静也は頭を働かせる。

 7月に入ったな……7月といえば――

「もうすぐ七夕だな」

 そう、近所の商店街でもあちこちに七夕飾りがされ、『七夕祭』と銘打ってセールをしていた。ちょっとひと休みしたら、理沙と一緒に買い物に出る予定だ。

「旧暦の7月7日は、新暦の8月中旬になるから、本当なら雨の心配もなく、星もよく見えるんだよな。地方によっては8月中旬に七夕祭りをやるところもあるし」

「星といえば……織姫と彦星だよね」

 理沙は静也が振った話題に反応した。
 これで太ももの難は去ったと見ていいだろう。

「七夕は『星祭』とも呼ばれているんだそうだ」
「へえ、素敵な名前だね」
「けど、たぶん梅雨が明けてない新暦の7月7日じゃ、星が見えるかどうか厳しいな」


 そんな静也の話を聞きながら、理沙は理沙で子どもの頃に教わった七夕伝説を思い出す。

 ――天の川の西岸に住む織姫は、機織りに勤しむ働き者。そんな織姫に、父親の天帝は、東岸に住む牛使いの彦星を引き合わせ、二人は仲の良い夫婦になる。
 けれど二人は一緒に居たいがため仕事をしなくなり……怒った天帝は、天の川を隔てて二人を引き離してしまった。
 悲しみに明け暮れる織姫。
 さすがの天帝も不憫に思い、七夕の夜に限って会うことを許し、織姫と彦星は年に一度、天の川を挟んで逢瀬できるようになった――

 年に一度しか会わせないなんて、天帝もケチよね――そんなことを思いつつ、理沙は伴侶である静也のことで心を巡らせた。

   ・・・

 静也は友だちがいない――よって外でのおつきあいもほぼない。

 趣味は読書。図書館を利用するのでお金もあまり使わない。
 インドア派で休みの時もずっと家にいる。
 職場も一緒だから共通の話題も多い。
 家事もやるし、掃除は完全に任せている。買い物にもついてきて荷物を持ってくれる。
 少々束縛気味でうざい時もあるけれど、申し分ない夫である。

 けど、同じ職場の小林主任はかつて――理沙が結婚した時、こんなことを言ってきた。
「ちょっと勿体ないんじゃない? その若さでもう決めちゃうの?」

 当時、理沙はまだ20歳になったばかり。
 早い結婚は、やはり好奇の目で見られていた。

 それでも居酒屋で開かれた小林主任を幹事とする職場のメンバーの女子会に誘われ、理沙はとりあえずの祝福を受けた。

 注文した料理やおつまみもそろい、そのうち酔いも手伝って、新婚の理沙への気遣いも薄れてきたのか、恋愛や夫婦仲が上手くいっていない友人知人の話で盛り上がっていった。

 例えば、離婚したいけどガマンしている妻の話。

 ――夫は仕事が忙しく、いつもイライラしていて不機嫌。専業主婦の妻を「気楽でいいな」と見下す。
 が、妻だって家事育児、ご近所付き合い、PTAの活動などでけっこう大変だ。
 妻は、夫が家にいるとストレスを感じるようになり、体に不調が出始め、ついに円形脱毛症にまでなってしまった。
 しかし別れるにも経済力がない。子どももいるし、仕方なく結婚生活を続けている――というような。

「だから、女も経済力を持つべきなのよ」
 女性の権利にうるさい福田みすずが声を大にして主張していた。

 ちなみに理沙たちと課が違うみすずであるが、理沙の夫となる四条静也と同じ課ということで、この女子会に呼ばれたようで、ほかにも課が違う女性が数人いた。

「ところでさ、何で四条君を選んだの? どこが気に入ったの? 決め手は何?」
 みすずが理沙に話を振ってきた。

「え……優しいし、穏やかだし、真面目だし、物知りだし……」
 理沙はとっさに静也のいいところを羅列してみたものの何か違う気がした。
 上手く説明できない。

「まあ、結婚するなら、四条君みたいな普通な人がいいかもね。危なっかしい人やカッコいい人に惹かれることあっても、一緒に生活するとなると考えちゃうもん」
「でも、普通の人にときめかないから、恋愛になかなか発展しないのよ」
「ただ意外とさ、普通の男性って少ないよね」

 女たちは恋愛観・結婚観について滔々としゃべり出すも、理沙は静也が『普通』と評されたことに違和感を覚え、口をつぐんだ。

 静也も理沙も普通とは言い難い『児童養護施設』という特殊な環境で育ってきた。特に静也は8歳の時からだ。

 ――『普通』って何? というか、あなたたちのほうがよっぽど『普通』だよね……。

 理沙はこういった『普通の女子』が興味を持つ『普通の話』に何となく乗れなかった。

 彼女たちは助けてくれる親がいる『普通の育ち』だから、恋愛や趣味を優先し、刺激を求めて自由を謳歌する生き方ができるのだろう。

 一方、自分と静也がこの若さで一番欲したものが『安定した家庭』だったのは、家族を早くに亡くし、天涯孤独となり、施設育ちだったことが大きいかもしれない。

 その時、理沙はさっきの答えを口にしていた。
「味方になってくれる、助けてくれる……私を一番理解してくれそうな人だったから」

 それが静也を選んだ理由だ。
 そして自分も静也の一番の味方になってあげたいと思った。

 理沙にとって同じ境遇だった静也だけが、似た価値観を持ち、孤独な心を分かち合える唯一の人だった。静也を選んだというよりも、静也しかいなかった。

 ――普通などという簡単な言葉で静也を評さないでほしい。

「え? 何? 何の話?」
 一様に皆は怪訝な顔をした。

「あ、すみません……話の腰を折っちゃって……気にしないでください。単なる独り言です」
 そう言って理沙はごまかした。

 何だか胸がモヤモヤしていたけど、そのうちどうでもよくなってしまった。
 場の空気を乱してまで、薄い縁でつながれているだけの職場の人間に分かってもらう必要はない。

 ――『普通の人』に分かるわけがない。
 彼女たちは別の世界の人たちだ。心が交わることはないだろう。

 乾いた心を潤すかのように理沙はビールを飲み続けた。
 今までも職場のつきあいに消極的だった理沙だが、それからさらにこういった交流の場から遠ざかっていった。

   ・・・

 カラン――梅ジュースの氷のぶつかる音が理沙を現実に引き戻す。

 仲が良いという織姫と彦星。
 もちろん自分にとっての彦星は静也だ――理沙は頬を緩めた。

「いや、でも彦星に例えるって縁起悪いかあ。年に1回しか会えないなんてね」
 グラスを上に持ち上げ、梅ジュースを飲み干した。

「え? 何? 何の話?」
 静也が怪訝な顔をする。

「あ、うん、その……織姫星と彦星、見えるかなあ、と思って」
 頭を七夕の話題に切り替える。

 静也とは年に1回どころか、職場も課は違えど同じだし、休日もこうして一緒に過ごすことがほとんどで、四六時中、顔を付き合せている。
 理沙にとって、自分と天の川で隔てられているのは……『普通の人たち』だ。

「新暦の7月7日だと、梅雨が明けてない可能性が高いから難しいかもしれないな」

 静也ののんびりした声に「だよね」と応えて、静也の空になったグラスを見やり、理沙は立ち上がる。

「……さて、そろそろ買い物に行こうか」

   ・・・

 夕方になり、外はわりとひんやりとし、雨が少し降ったのだろう、草と土の匂いを立ち上らせていた。
 曇り空なのに木々の緑が濃く鮮やかに映えている。

「ねえ、買い物に行くついでに稲荷神社のほうにも行ってみる? 大きな笹を用意していて、そこに願い事を書いた短冊を飾ってくれるそうよ。で、後でお焚き上げしてくれるんだって」

 二人は神社へ向かうことにした。

「本来は焼くんじゃなくて、川に流すんだけどな。願いが神様に届きますようにってことで。でも環境面の問題があるから、燃やすことにしているんだな」

「願い事は、やっぱ安産だよね」

「機を織る名人だった織姫にあやかって『芸事や習い事が上達するように』とか、彦星との逢瀬から『良縁がありますように』とか、いわゆる織姫伝説絡みの願いが有効らしいぞ」

「へえ~そうなんだ」

 相槌を打ちながら、伴侶との出会いはすでに叶ってしまったな、と理沙はお腹に手をやる。

「七夕の由来は――昔の中国から『技芸上達を星に祈る行事』が日本に伝わったことと、もともと日本にあった信仰――機(はた)で織った布を神様に供えて、厄災が起こらないように願う風習が混ざったものらしいな」

 静也のお得意のうんちくが始まった。

「機の傍で神様の降臨を待つ女を『棚機つ女(たなばたつめ)』と呼んでいたんで、そこから『織姫伝説』に因んで、7月7日の夕に行われる『七夕=しちせき』を『たなばた』と言うようになったんだ」

「へえ~」

「七夕って、平安時代は『梶(かじ)の葉』に詩歌を書く宮中行事だったらしいけど、江戸時代になると庶民にも広がって、短冊に願いを書くスタイルになっていったみたいだな」

「ふ~ん」
「竹飾りも、五色の糸を垂らすだけだったのが、元禄の頃から短冊と五色の吹流しをつけるようになったんだ」

「五色の吹き流しか。鯉のぼりと同じだね。厄払いの意味もあるんだね」

「ちなみに短冊を飾るのは6日の夜で、7日は七夕飾りを海や川へ流すのが本来のやり方だ。昔は『願いを神様に届ける』というよりも『穢れを払って川に流す』お祓いの意味合いが強かったんだろうな」

「なるほどね」

 こうして静也のうんちくに絶妙のタイミングで相槌を打つ理沙だが、去年も静也から同じような話を聞いたかもしれないと、ふと思う。

 七夕の話に限らず、日本の文化や風俗風習の雑学に詳しい静也だが、その度に同じようなうんちくを垂れていたような気もする。
 が「その話、聞いたよ」と野暮なことは言わない。

 それに理沙も静也の話を半分ほどしか聞いてない時もあるので、雑学のおさらいをするのにちょうど良い。静也だって「同じ話を去年もしたっけ」と思いながら話しているのかもしれないのだ。

 夫婦の会話がなくなっていくよりは、毎年、同じような話だったとしても聞いてあげるほうがいい。
 これも夫婦円満の秘訣の一つだ。

 そうこうしているうちに稲荷神社へ着いてしまった。

 さっそく神社の事務員に手渡された短冊に願いを書き、笹竹に糸で結んで飾ってもらう。
 二人の願いはもちろん『安産祈願』である。

「七夕の笹竹は、正月の門松や鏡餅と同じく『神の拠り所』なんだ。短冊は四手(しで)という神事のしめ縄に垂れ下げる紙が変化したものらしいな」

「へえ、笹竹も短冊も神聖なものなんだね」

「旧暦7月を、昔の日本では『文月』と呼んでいただろ。短冊に字を書く『七夕行事』に因んだのが由来だってな」

「へえ、風流だね。ちゃんと意味があるんだね」

 理沙は自分たちの願いを書いた短冊を見上げる。
 風が撫でるように笹の葉を鳴らし、色とりどりの短冊を揺らしていた。

 この時ふと理沙の脳裏に――児童養護施設で行われていた毎年の七夕行事のことが思い出される。

 親の病気、離婚で育児困難になり施設へ預けられた子、虐待や育児放棄で保護された子たちの願いは『家族と暮らせること』『家族に愛されること』だったのではと今にして思うものの、表だってそのことを短冊に書く子は少なかったっけ、と。

 ――その後、家族と縁を繋ぎ直せた子はどのくらいいたのだろうか。

 ここで理沙は頭を横に振る。

 ――いや、これは家族と一緒に暮らせることが幸せと考えている自分たちの勝手な感傷に過ぎない。
 虐待されたり捨てられた子は、最初から親に期待などしていなかったのかもしれない。
 親と縁が切れて、清々していた子もいたかもしれない。

 思いを馳せたところで、所詮、違う境遇の人間には分からない。
 自分と彼らとの間にも大きな隔たりがあった。そう、天の川が流れていたのだ……。

 相変わらず、短冊が結ばれた神の拠り所となる笹の葉がサラサラと揺れている。
 空は白く、夜の訪れはまだ先だ。今夜は星も見えそうにない。

「じゃ、行こうか」
 二人は神社を出て、夕飯の買い物に向かった。

 商店街では涼しげな色彩の七夕飾りがあちこちの店の軒下に飾られ、いつになく賑わっていた。
 立ち並ぶ食料品店を見ている理沙に、静也がこんな話題を振ってきた。

「そういえば七夕の行事食って、そうめんなんだってな」
「旧暦の7月7日って新暦でいう8月頃なんでしょ。なら、そうめん食べたくなるよね」

 そう、旧暦と新暦には約1カ月のズレがある。

「この時期、昔の中国では索餅(さくべい)が食べられていたそうなんだけど、この『索餅』が、そうめんの前身だと言われているんだ」
「さくべい?」
「縄のように編んだ小麦粉のお菓子みたいなものらしいな」

 古代中国の伝説――7月7日に亡くなった子どもが悪霊となって疫病を流行らせたため、その子の好物だった索餅を供えて祀ったという言い伝えから、索餅を食べると無病息災で過ごせると考えられていた。

 それが奈良時代の日本に伝わり――索餅はそうめんへと変化し、七夕にそうめんを食べるようになったという。

「こういった昔の風習って本来、旧暦で行われてきたものだから、ちょっと混乱しちゃうよね」

 そんなことを話しながら、二人は晩ご飯の相談に移る。
「……ところで、今日の夕食、何にしようか」

 そこへちょうど、うなぎの蒲焼の匂いがふんわりと流れてきた。まるで「これにしろ」と言わんばかりに。

「こんな匂いを嗅がされちゃたまらないよな」
「じゃあ、これに決まり?」
「そうだなっ」

 ということで土用にはまだ早いけど、うなぎの蒲焼を買った。
 基本倹約だけど二人で楽しむためのお金は惜しまない。
 こうしたちょっとした贅沢が生活に潤いを与えてくれる。
 それで夫婦仲良く暮らせれば安いもの。これが自分たちの暮らし方だ。

「うな丼か~。楽しみだな」

 二人はホクホク顔で家路に就く。

「帰ったら、先にお風呂入って、お腹、空かせようね」

 今日のお風呂は桃湯だ。
『桃の節句』の時季も、古代中国から伝来した厄除けの風習として桃湯に入るが、日本の江戸時代では夏の土用の日に桃湯に入る習慣があったという。

 桃の葉には消炎・解熱に有効な成分があり、日焼けや湿疹、あせも、虫さされなど夏のお肌のトラブルにも効く薬湯風呂として江戸時代から親しまれてきた。
 暑気払いの意味もある。

 理沙は、先に桃湯を堪能させてもらい、それから夕食の支度にとりかかった。

「失敗は許されない……」
 二人にとっては高価なうなぎ。おいしく食べたい。勿体ないことはしたくない。

 理沙はうなぎの蒲焼にお酒を塗る。そうすると、うなぎがふっくらとやわらかく焼き上がるのだ。
 あとは焦がしすぎないように注意。

 うな丼のほかには冷や奴、焼きナスを用意した。
 冷や奴の薬味には茗荷とシソとネギを、焼き茄子はおろし生姜とポン酢でいただく。

 そして、うなぎといえば山椒。
 中国では古くから漢方薬として使われ、健胃・整腸効果、強壮効果、鎮痛作用、冷え症・血流改善、高血圧予防の効用がある。
 また抗菌作用を持つことから、感染症を予防するのにも有益だという。

 夕飯の支度が終わった頃、お風呂から静也が出てきた。
「腹減ったな~」

 ちょうどうなぎが焼けたところだ。ご飯も炊き上がっている。
「じゃあ、うな丼、いきますか~」

 理沙は丼ぶりにご飯をよそい、うなぎの蒲焼を乗せ、タレをかける。

「今日は神社で短冊に願いを書いたし、七夕に乾杯だな」

 静也は発泡酒の缶をプシュッと開け、喉を潤す。風呂上がりだから最高においしい。[ビール]
 妊娠中の理沙はノンアルコールでガマンする。

 窓からは涼やかな風が入り、明るかった空はいつの間にか夜の帳を下ろしつつある。

「さあ、今年も日本の過酷な夏を乗り切ろうね」
 山椒をたっぷり振りかけて、うな丼をかき込む。
「うま~」
「サイコ―だね」

 夫婦二人でうな丼に舌鼓。ちょっと贅沢な晩を過ごしたのであった。


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