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出生数百万割れ・きれいごととえげつない現実に押しつぶされる人々 [ゲス事件・ゲス話題]

1月7日追記。

http://karapaia.com/archives/52226875.htmlより転載。

【オランダの与党は安楽死法に新しい条項を加えようとしている。もし可決されれば、回復の見込みがない末期症状の患者だけでなく、単に”人生が終わった”と感じている人や、”人生に疲れ果てた”と思っている人の自殺幇助が合法化される。安楽死の条件が緩和されるのだ。ただし適用は高齢者のみとなる】

・・・・・・・・・・
12月25日本文。

出生数がついに100万割れ。
一方で堕胎件数は18万近い日本。

で、若者の自殺率も高く、自殺大国。
img_7855d781f2284c76fc77462e7b47f24045328.jpg


「本人の意志による安楽死の自由化」を求めるワシは、ここのツイートをチェックしている。
https://twitter.com/kanedaichi1

流行語でもなかった「日本死ね」が今年の流行語大賞トップテンになって話題になったが・・・
「死ね」というか「死にたい」って言う人はけっこういるのだろうな。

若者のサイレント・テロが進行中のようだ。
この世は弱肉強食。弱者は自ら淘汰されることを選ぶ。

上記ツイッター先よりRTされていたツイートを転載しよう。

【若者たちのサイレントテロがどんどん広がれば、この腐った国の上級国民をやっつけられる。
子供を作るな。消費をするな。俺たちにできるのはそれぐらいしかない】

【死ぬのは自分1人、自分の体1つだし、ろくな生活保障も介護保険もワイが死ぬときは何もねえんだろうなって諦めがあるから、正直「孤独死するぞ」ってワードは全く響かないし、なんで配偶者や子供が自分に構ってくれる前提なんだって思う】

【安楽死は貧困者に残された最後の希望。安楽死は人生からの卒業、最終解脱です。生を卒業して苦しみから解放される。なんと喜ばしいことでしょう】

【冷静に考えて訳わからないよな。ただ生まれてきただけなのに、学校・勉強・集団行動・賃労働・老後の資金貯め、税金に社会保険・・・。物心ついた頃から義務、義務、義務、義務・・・。ただ生まれたってだけで、どんだけ負債背負わせられるんだよ】

【少子化っていうか、団塊やその子供の世代が産みすぎたんでしょ? 私にはその人たちを支える生産性もないし、自分を支えて貰うために産むつもりもない。今後とも誰の役にも立てないから早く安楽死させて】

【自殺の怖いところって100%死ねる保証はない上に死ねなかった場合一生寝たきりになる可能性があるところですね。
安楽死とかなら美しく死ねると思いますが首吊りとかは美しくは死ねませんので。溺死とかもしかりっすね】

【さんざん女に生まれただけでメディアや親戚に見た目や器量の事馬鹿にされた挙げ句に「さっさと結婚して子供産まない奴は非国民」みたいな扱い受けるんだから、そら日本の女は女辞めて腐女子貫く訳だよな。2次元はわざわざこっちを傷付けようとしてこないもんな】

【親には子供を産まないと言う選択肢がある。でも、子供には、生まれてこないと言う選択肢がない。要するに、子供を不幸にするくらいなら産むな】

【障害児を育てる親が美談みたいになってるけど、障害児が生まれるリスクも分かってて産んでんだろ? 子供産むっていう行為には、引きこもり、ニート、DQN、障害児が生まれてくるっていうリスクがあるんだよ。このリスクに覚悟がない奴は、絶対産むな】

【少子化っていうか、団塊やその子供の世代が産みすぎたんでしょ? 私にはその人たちを支える生産性もないし、自分を支えて貰うために産むつもりもない。今後とも誰の役にも立てないから早く安楽死させて】

【失敗作を作って辛いのは製作者だけど、製作者じゃなく失敗作が辛い思いするクソ仕様が出産】

転載終わり。

たしかに子どもを作っても、その子どもは「勝ち組」にいいように搾取され、奴隷扱いされるかも。
非正規・派遣・バイトで安く使い捨てされ、挙句に負け組と見下され、夢も希望もない。

自分の老後の面倒をみさせるために子どもを作るのもどうかと思うし。
そもそも面倒をみてくれるほどの力がその子にあるのか? 障害児であれば親の方が一生、子どもの面倒をみなくてはいけない。

さらに女性の場合、若さと容姿で価値が決まり、歳を食うごとに価値が減る。フェミのように戦うガッツはない。

見下されるだけではなく、人によっては最下層扱いされ「口を利くな、挨拶もするな、関わってはいけない」と言われてしまったり・・・。

※関連記事
「日本版カースト」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-08


外国人にまで支給している生活保護だが、いつまでもつか分からない。
そう、日本の社会保障制度=健康保険・医療制度も崩壊寸前だけど、外国人には甘い。

※関連記事
「中国人にたかられる日本の社会保障制度」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-11-24


年々上がる納めなくてはならない保険料。
世間は消費税だけ話題にするが、保険料のことは触れない。

少子化を懸念する社会は、結婚させようとますます恋愛しろ圧力を強めるかもしれないが、問題は恋愛云々じゃないかも。

見下し社会はますます進行するだろう。
自信のない人は他者を見下して自尊心を守ろうとし・・・でも、同じように他からも見下されるので、ますます自信をなくし、劣等感を肥大させ、また他者を見下そうとする悪循環。

そのえげつない悪循環に疲れ、何もかも放棄したくなる。
見下すのも見下されるのも嫌だけど、社会と関わっている限り、そこから逃れるのは難しい。

とにかく疲れた・・・そういう人が増えているのかも。

まあ、勝ち組だけで社会をまわしていけばいいと思う。
勝ち組は社会から選ばれた人だ。
世間が良しとする外見やコミュ力を含めた能力、性質、積極性などの性格、人間性を兼ね備えた人たちだ。
その人たちの子どもは、当然、親に似た資質も受け継ぐのだから、勝ち組でいられる可能性が高い。

見下される負け組はサイレントテロに参加し、静かに淘汰されていく。
せめて・・・自分の子どもは勝ち組の奴隷にさせたくないもの。

現実問題、子どもは、勝ち組の人たち(・・・たとえ障害児が生まれても、お金の力で何とかなる)が作ればいいかも。
負け組はよほどの覚悟が必要だ。

そう、こんな記事を見つけたのだが・・・

「発達障害の我が子を消したい」
http://anond.hatelabo.jp/20161214103447

↑これを責められる人、いる?

何度か書いているが、児童養護施設に親から見放される子どもは発達障害などを抱えた子が2割いるという。(今はもっと多いかも)
そして18歳で社会に放り出され、犯罪に巻き込まれるか、利用されるか、ホームレスになるか・・・悲惨な地獄が待っている。

ただ・・・親のほうも・・・夢も希望もなく疲れてしまい、子どもを放棄したい・・・そういう気持ちも分かる。

自分の身近にも発達障害者がいるのだけど、精神障害を抱えるリスクが高く、案の定、精神疾患を抱え、精神障碍者としての援助を受けるに至ったが、それでも精神を病んだ者を抱えるのは大変である。

もちろん本人は働くことはできず、挙句の果て、夜中におかしな行動をすることもある。

それでも東京都は持ち回りで精神科専門病院が夜中でも対応してくれるシステムもあるので、駆け込めるのだけど・・・地方はそういった病院も少ないのではないだろうか。

で、重い精神疾患を抱えた者は何をするか分からないので、入院させて拘束する場合もある。
が、それは「人権侵害」に当たるので、保護者は家庭裁判所へ行って手続きをしなければならない。

家族も大変だが、本人もかわいそうである。
拘束されるので、トイレにも行けず、オムツである。

精神障害にもいろいろあるだろうが、障害を抱えるというのは、そういうことだ。

同じ障碍者でも重さはいろいろ。

もちろん、ポジティブに生きている障碍を抱える本人と家族もいるだろう。

が、そうでない者もいるのだ。
「キレイごとを言うあなたのところは何とかなっているんだろうけど、うちは違うんです」って叫びたい人はたくさんいるだろう。

また発達障害は遺伝することは、もう割と知られている。
なので自分の身内、または自分もその気がある、という人はよくよく考えたほうがいいかもしれない。

と言うと優生思想だと批判され、ヒトラー扱いされるけど・・・

実際に障害を抱えた側からすれば、「日本死ね」というより、「きれいごとを言うやつ=偽善者、死ね」だろうな。

というわけで世の中には・・・
「保育園落ちた日本死ね」の低所得ではない家庭の働きたいママよりも、深刻な問題がたくさんあるのだ。

無認可(=それでも子どもの面倒を見てもらう料金としては安い)に預ければ何とかなる問題とは違うのである。

「保育園に落ちた低所得ではない家庭の働きたいママ」が弱者だとすれば、まあ、日本は弱者だらけだな。

※関連記事
「『日本死ね』が流行の兆し」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-11-26


死ねと叫びたい人はたくさんいる。

で、実は「自分死ね」と思っている。
けど自殺はなかなか難しい。せめて自分の遺伝子は残すまい。そう考えているのだろう。

せめて安楽死が認められれば、将来の不安を抱えずに済み、もう少し楽に生きられる。

世間様の「老後はどうするの?」の脅しに屈しなくて済む。
その脅しに惑わされることなく、生きられる。

非出生主義=サイレント・テロは誰にも止められない、かも。

恋愛至上主義のバブルから、非出生主義へ。

・・・でもサイレント・テロが進めば、将来はきっと、勝ち組遺伝子を受け継いだ子孫だけの素晴らしい勝ち組だけの日本になっているかもよ^^

ちなみに「親は無くても子は育つ」は、単なる無責任な願望かもしれない。
たまには強い子どもはいるだろうけれど。

それを口にしている人は自身はあんまり育児に関わらなかった、しなくても済んだ非常に幸運な人だ。

苦労はしないに越したことはない。親からかわいがられて育ったほうがいいだろう。
強い人間ばかりじゃない。性格を歪ませることも多いかも。

で、ふと思った。
短編小説「これも何かの縁」の児童養護施設育ちの主人公・四条静也と理沙は、不幸な目にあったけど、運は良かったほうかもしれない。

ご興味持たれた方は、こちらをどうぞ。

「梅雨の休日と和菓子」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-27
※あらすじ→静也と理沙の中学時代の出会いとは。和菓子の日、夏越しの祓、ドクダミ湯の紹介。

「七夕伝説」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03
※あらすじ→周囲の人間となじめない理沙。実は静也も理沙も友だちがいない。七夕関連の雑学満載。

「封印された過去」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-2
※あらすじ→イジメと暴力・静也の児童養護施設時代。無痛分娩についてのうんちくあり。

「帰る家」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-4
※あらすじ→理沙の児童養護施設時代の話。イジメにあう理沙。静也のアドバイスとは。


ちなみに「~縁」に時たま登場するアラフォー独身女子・小林和江もあえて子どもは作らない生き方を選んでいる。

「七夕の願い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1
※あらすじ→アラフォー独身女・小林主任の話。妊娠した理沙へマタハラを行ったとして静也からも嫌悪されているが、彼女には彼女なりの考え方があるのだった。

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男にとって恋愛はエッチするための手続き・・・かも [恋愛・婚活・中絶・不倫]

[クリスマス]恋愛と言えばクリスマス、クリスマスと言えば恋愛という空気が今まであったが・・・
こんな記事があった。

「若者のクリスマス離れ」
https://internetcom.jp/201928/christmas-tweet

ここ数年「若者のクリスマス離れ」が顕著になっているそうだ。
20歳未満のクリスマスに関するツイッター投稿を分析すると、「だるい」「ださい」というネガティブな言葉が出てくるようになったんだとか。

ま、恋人と過ごすクリスマスよりも友だちとワイワイやるハロウィンのほうが楽しいのかも。

恋愛に幻想を抱かなくなった人が増えたのかも。
けっこう、えげつない行為だったりするもんな・・・。

上で紹介した記事・・・「クリスマスも近いし男なら誰でもいい」という女の子もいるようで、あまり「素敵さ」は感じない。そこまでして恋愛ごっこをクリスマスにしたいのか、と覚めた目で見ている人も大勢いるだろう。

他者にどう見られるか、自分のランクを上げたい、幸せそうに見せたい、他者からうらやましがられたい、という心が丸見え。情や愛がない。

人間の欲、見栄といった恋愛もどきに、醜さを感じる人が増えたのかもしれない。


さてさて、そんな中・・・
川村元気氏の小説「四月になったら彼女は」が話題になっていた。

↓内容はこういうものらしい。

【4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。
そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と―】


ということで・・・ワシは 「主人公に愛されていないらしい婚約者」に同情してしまった。
いや、どんな話なのか知らないし、読んでないの何とも言えないのだけど。

「愛されていない婚約者」というと、やはり映画「卒業」を思い出す。

ラストシーン・・・主人公は、ほかの男と結婚しようとするヒロインを奪う。結婚式で。

当初は単純にハッピーエンドとして捉えたが・・・
後々になって、花婿を公衆の面前で恥をかかせた主人公とヒロインに違和感を持つようになった。

そう、尾崎豊の「盗んだバイクで~」と一緒。

主人公たちは気持ちいいだろうが、結婚式場で花嫁を奪われた花婿やバイクを盗まれてしまった人の視点に立てば、こんな酷いことはない。

でも、花嫁を奪われた花婿に同情する人は、当時はあまりいなかったように思う。
皆、主人公とヒロイン視点で物語を楽しんでいた。

ただ、もしも、これが男女逆だったら・・・

結婚式で花嫁が花婿を奪われたのだとしたら、その花嫁が端役だったとしても、観客は単純に喜べず、「花嫁がかわいそうだ」「主人公たちは酷い」と思ったのではないか。

少なくとも単純なハッピーエンドにならなかった気がする。

う~ん、となると・・・
同じことをされた場合、男(花婿)はかわいそうでなくて、女(花嫁)はかわいそうなのか?

逆男女差別では、とも思ったが・・・

よくよく考えてみれば、当時の世の価値観は「男は女にうつつを抜かしている暇はない、男は仕事だ」ということで、女を追いかける男はあまりいい目で見られてなかった。馬鹿にされていた節さえある。

男の視点で「結婚は人生の墓場」と言われていた。
男は世間からせっつかれて、仕方なく結婚する。そういう空気があった。
社会の信用を得るため、いい仕事をするために結婚をするのであって、あくまでも仕事>女・結婚だった。

けど、女は違った。
恋愛と結婚が人生の全て・・・みたいな価値観。
仕事に生きる女性など、昔はまあ希少であった。(というか女はまともな仕事に就くことが難しかった)

だから、もしも結婚式で、花婿が逃げてしまい、花嫁が取り残されてしまったとしたら・・・
花嫁はそれはそれは皆から同情され、気の毒がられるはずだ。

あまりにかわいそう過ぎる、惨め過ぎる・・・と観客は捉える。

対して、男は女ほど傷つかない=結婚や女にさほどの価値を置いていない、結婚や女よりも大事なもの=仕事があるから、と世間も捉えていた気がする。

いい仕事をしていれば、女は自然と寄ってくる。
恋愛よりも仕事だ。
花嫁に去られたくらい、大したことではない。

そんな空気があったからこそ、あの「卒業」のラストシーン=自分勝手な恋愛シーンは成立したのだろう。

女性は恋愛に価値を置くが、男はさほど恋愛に価値は置かない。

そんな価値観は、今も引き継がれているのかもしれない。

というか、男は女ほどに恋愛(交際)に興味が持てず、交際よりもエッチができるかどうか、が大事であり、交際はどうでもいい。
それどころか、交際は端折りたい、エッチだけできればいいと思っている男性も多いかもしれない。
もちろん結婚するにあたっては、人間性を見るための交際は重視するだろうけれど。

一方、女性は今も恋愛に価値を置かざるを得ない状況が続いているのかもしれない。
恋愛離れが進んだと世間は騒いでいるが、依然、恋愛に興味を持っている女子は多いと思う。
いや、興味を持たざるを得ない状態に追い込まれているともいえるかも。

恋愛しない女はかわいそうで惨め、さびしい、といった世間の「恋愛圧力」は続いている。

だから、クリスマスに彼氏がいないのはさびしい、負けだ、だからどんな男でもいい、という女子が出てくるのかもしれない?

(↓釣りかもしれない記事だけど・・・半数はいないまでも、ゼロではないのだろう)

「クリスマスはどんな男でもOK・独身女性の55%」
http://news.livedoor.com/article/detail/12354869

けど、本当にどんな男にでも股を開くのかな?
それこそ、惨めな気がするが。

恋愛のためならどんなことでも・・・どんな男でも・・・
うお、何か魂の叫びに聞こえるの~。

自己承認欲のために、無理な恋愛(いや、もう恋愛とは言えないよな・・・)をすると、不幸になるどころか、あまりに危険な気がする。

若者の恋愛離れがある一方で、恋愛宗教に取りつかれてしまった人(とくに女性)もまだけっこういるのかもしれない。

・・・・・・・・・・
余談。

漫画家いつまちゃん氏https://twitter.com/1256himaの「毒島さん」を紹介。
https://twitter.com/1256hima/status/810138746733662208

いいね。こういうキャラ、応援したい。カッコイイ。
周囲の見下しなんかに負けず、こういけるといいけどね。
世間の価値観に振り回されることもないのだろう。

「サセ子ちゃん」のセリフも最高。
女が肉便器なら、男は便器ブラシ・・・上手いの~。

[クリスマス]クリスマス・イブ=聖夜(性夜)・・・便器ブラシ(男)は肉便器(女)を求めて、様々なゲームが催されることじゃろう。
いやあ、お互い、人間扱いしてくれるパートナーに出会えるといいのだけど。

「これも何かの縁」のフェミ・福田みすずもカッコよくいってほしい、と作者ながらに思っておる。
アラフォー独身女子・小林和江はもう自分の生き方を見据えてはいるが。

※福田みすず? 小林和江? それは誰じゃ? と思ったそこのあなたは、ここをどうぞ。

「セクハラ恵方巻き」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24-5
※あらすじ→静也VSフェミニスト・みすず。またもや下らない戦いが。恵方巻きの驚くべき由来とは。

「悩ましき桃の節句」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24-6
※あらすじ→マタハラで静也&みすずVSアラフォー独身女・小林主任。桃の節句・ひな祭りの雑学もあり。

「嫁き遅れの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-25-2
※あらすじ→容姿に劣等感を持つみすず。伯父からの数々の侮蔑。フェミニズムに目覚めるまでの過去とは。

「七夕の願い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1
※あらすじ→アラフォー独身女・小林主任の話。妊娠した理沙へマタハラを行ったとして静也からも嫌悪されているが、彼女には彼女なりの考え方があるのだった。

「クリスマス・コンプレックス」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-5
※あらすじ→フェミニスト・福田みすずの学生時代。痛い過去とは。

「厄落としの忘年会」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-6
※あらすじ→アラフォー独身女子・小林和江の人生哲学とは。

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紡がれる縁 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・24編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

「これも何かの縁」四季をひと巡り。第1部とりあえずの最終回。

でもすぐに2巡目=第2部が始まります。
第1部は四条静也と理沙カップル中心で進んできましたが、第2部からは福田みすずサイド、小林和江サイドの話も、四条カップルを食う勢いで入ってきます。そして番外編で話題になったあの長山春香もいずれ登場します。

と、それはともかく、1巡目の最終話は・・・静也の過去、例の暴行事件から後のお話、理沙に近づいた理由にも触れます。(8500字)

では、以下本文。

   ・・・

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はじけるバブル恋愛 [恋愛・婚活・中絶・不倫]

短編小説「これも何かの縁」より・・・
23編目「厄落としの忘年会」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-6では恋愛やクリスマスを覚めた目で見るアラフォー独身女子・小林和江を描いたが・・・

今は恋愛に幻想を抱かなくなった時代に入ったかもしれぬの~。
バブル時代からの恋愛上位主義もついにはじける時がきたか?

バブル時代・・・メディアが作り上げた恋愛至上主義。
ちょっと女性が図に乗ってしまった時代だ。(事実かどうかは置いておいて、メディアがそう作り上げてしまった)
ミツグ君、メッシー君、アッシー君と男性を見下し、ATM扱いしてしまった。

ただ、それもごく一部の女性であって、そういう人は昔からいただろう。

ま、少なくとも私の周りにはそんな女性は一人もいなかったが、メディアはほとんどの女性がそうであるようなイメージを作った。

で、男にお金を使わせる女性がイケていて、カッコよく、女性としての価値が高く・・・
そうでない女性は地味でダサい、女性としての価値は低い・・・

真面目であることはカッコ悪く・・・少なくとも褒め言葉ではなかった。
真面目=面白くない人、魅力ない人、とネガティブに捉えられていた。

・・・とまあ、バブル時代はそんな空気があった気がする。

男をいかにATM扱いできるか=多額の金を引き出せるか・高価なプレゼントをもらえるか、が重要だったわけだ。

いや、これもメディアが作り上げた印象操作かもしれない。
一部にはそう言った女性はいただろうけど、ワシの周りにはそのような意地汚い女性はいなかったから。

ただ、この時代はまだ男性全般が力を持っていたので、男性が表だってそういう女性を批判することもなく・・・批判するとむしろ男のほうが「ケツの穴の小さいヤツ」と責められる雰囲気が残っていた気がする。

が、今は男性も余裕がなくなってきたので(フェミは認めないが、男女の格差は昔に較べたら少なくなり、弱い立場の男性が増えた気がする)・・・・ここにきて、男性からの逆襲を受けている気もする^^;

それが藤沢数希氏の「恋愛工学」だったり、水野敬也氏の「LOVE理論」だったり・・・
女の価値は美と若さだとし、恋愛=交際はエッチのためと割り切り、いかに効率よく女性の股を開かせるかというメソッドが出てきて、たくさんの女とヤリたい、モテたい、ヤリちん上等、と堂々と本音を表にするようになった。
で、それが男性らに支持されていたりする。(一部かもしれないが)

恋愛幻想をぶち壊したということでは、恋愛工学もLOVE理論もワシは評価している。

恋愛行為は、人間のえげつなさがてんこ盛り。

女子も覚悟を持って恋活に臨まねばならなくなったわけだけど、それは仕方ないことかもしれない。
こういった表に出てきた情報を得て、自衛するしかない。

というか表に出てくるのだから、それはそれでラッキーだ。
これもネットのおかげだろう。

昔だって、皆が皆、素敵な恋愛をしていたわけでもなく・・・おそらく今と変わらない。

熱に浮かされ、世間の流行に乗り、恋愛に憧れ、夢を見ていたようなバブル時代だけど・・・恋愛と結婚は別だと割り切っていた人が多かったりする。意外と現実主義者が多かった気もする。

(ま、それでも、恋愛結婚は勝ち、お見合い結婚は負け、という空気ではあったのだけど)

で、その恋愛至上主義時代と言われたバブル世代だって、恋愛していた人は意外と少なかったようだ。

「草食系男子の増加と言う大嘘・実はバブル世代でも7割に彼女はいなかった」
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=96139382より

1982年から2015年にかけて「異性の恋人(婚約者含む)がいる」という男性は・・・
22%(1982年)→22%(1987年)→26%(1992年)→26%(1997年)→25%(2002年)→27%(2005年)→25%(2010年)→21%(2015年)・・・

大きな流れでみれば、ほぼ変わらないそうだ。

それにしても、「婚約者・恋人」がいる率が男女で差があるのはどうしてだろう^^;
2015年では、男性は2割、女性は3割、恋人がいると回答。

女性は恋人のつもりでつきあっていると思っているけど、男性のほうは遊び、浮気のつもりで、彼女扱いしていない、あるいは既婚者で、不倫関係にあったのかもしれない。

1982年は不倫はそう盛んではなかった。不倫しようにも難しい。ケータイやスマフォもない。
この頃は、女の子の一人暮らしも少なかった。女の子は親元にいるのが普通だった。よって親の目が光っているし、不倫するのはかなり難しい状況だっただろう。
既婚者の男性のほうも、親元で暮らす女子を引っ張り出すのは難しい。最初から、そういう女子は狙わない。

で、貞操観念が強かった時代でもある。
「処女は病気だ、恥ずかしい」などという考えもなく、むしろその反対だった。
ヤリマンはかなり蔑まされていた。

けど、1987年から恋人がいる女子は3割になる。
ここからバブル=「不倫は文化の時代」に入っていくのだな。

で、女性も表に欲望をまき散らし始めた時代でもある。
そして、エッチの経験が豊富な女こそイイ女、となり、反対に処女が蔑まされるようになっていき、今に至る・・・んだろうな。

ま、この恋人がいる女性のうち、遊ばれている・騙されているのが1割弱と見ていいのかな。

女子も気をつけないと「男なら誰でもいい」なんて言っていると、ヤリ逃げされるかも。

ただ「あそびあい」の主人公のように「エッチが大好き」で「いろんな男とエッチするのが趣味」であれば、別にいいのだけど。

恋愛してほしい世間様は「恋人がいないのは恥ずかしい、寂しい、不幸」という空気を作り上げるのが上手いので、翻弄される女子も未だ多いのかも。

それでも・・・
「結婚しろ圧力」が酷かった昔に較べたら、今の時代はまだずっとマシで、今の時代に生まれた人は幸運なのだ。

そう、「丙午の女性は結婚相手として避けられていた風習」があったことから、1906年丙午生まれの女性は自殺に追い込まれ・・・

1966年は出生率が著しく下がり(中絶件数が高かった)、乳幼児死亡率がその年だけ上がった(女児の消極的殺人=病気になっても放置など、が行われた可能性が高い)。

つまり、結婚に不利、結婚できないかもしれないという理由で、命まで奪われていたのである。

ま、それはともかく、えげつない恋愛市場に恐れをなして逃げる者、コスパが悪いと遠ざかる者、自分には無理だとあきらめる者、商業主義にのっとられた恋愛指南の本や記事や講義、あるいは恋愛工学やLOVE理論を学び果敢に攻める者、いろいろ出てくるだろう。

まともな恋愛=正しい恋愛をさせたい世間にとってはゆゆしき事態かもしれんが・・・
まともな恋愛=正しい恋愛ができる人など、めったにいないかも。

つうか、ここにきて、まともな恋愛=正しい恋愛って何? とも思ってしまったが・・・^^;

恋愛とは深いの~。
で、面倒じゃの~。

何はともあれ・・・はじめに紹介したけどもう一度・・・
恋愛やクリスマスを覚めた目で見るアラフォー独身女子・小林和江を描いた短編小説・23編目「厄落としの忘年会」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-6をよろしく^^;

※関連記事
「クリスマス恋愛・・・LOVE理論VS恋愛工学」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-07

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厄落としの忘年会 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・23編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

アラフォー独身女子・小林和江の人生哲学。(7050字)

では、以下本文。

   ・・・

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クリスマス恋愛・えげつないのは・・・LOVE理論VS恋愛工学 [恋愛・婚活・中絶・不倫]

クリスマスが近づいてきましたね。

そこでまずはお知らせ。
クリスマスをテーマに、短編小説「これも何かの縁」より22編目「クリスマス・コンプレックス」をアップしました。

「クリスマス・コンプレックス」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-5
※あらすじ→フェミニスト・福田みすずの学生時代。痛い過去とは。

・・・・・・・・・・
では本文。

「クリスマスはどんな男でもOK・独身女性の55%」
http://news.livedoor.com/article/detail/12354869/

↑釣り記事ではないかと疑ってもいるが、「どんな男でもOK」という女性はゼロではないのかもしれぬの~。
恋愛宗教によほど毒されているのか、クリスマスは異性と過ごさなくてはいけないと強迫観念に駆られているのか・・・何だか大変じゃの。

ま、「どんな男でも股を開きますっ」て言っておきながら、実は選ぶのだろうな。
なので殿方よ、真に受けないほうが良いと思うぞ。

世間は、女性にも意地悪い。「お前に選ぶ権利はない。お前の市場価値は低い。選ばれるだけでありがたく思え」と言うから、女性の方も「私は身の程をわきまえてます」的ポーズをとっているだけかもしれない。

この釣り記事を読んで「どんな男でもいいならばレイプもOKだよね」という男が出てこなければいいが。

無理してえげつない恋愛市場に身を晒すこともない。
もちろんゲーム感覚で楽しむのはありだが。

そんな中、こんな記事を見つけた。

「恋愛小説が全然売れないと言われた。確かに誰も熱烈な恋愛をしていなかった」
http://hon.bunshun.jp/articles/-/5390?page=2

作家・映画製作者の川村元気氏のインタビュー記事より一部引用。

【男の人はハンティングには興味があるけれど、ハントした後に大事にして育むみたいなことに関しては温度が低いんですよ】


・・・おお、恋愛工学生ではないか。
でもこれは一般男性について語られている。

何かと批判されている恋愛工学生だが、一般男性も恋愛工学生と似ている、ということだ。

そういえば、早稲田大学の「恋愛学」の教授も言っていたではないか。
「基本的に、男性はエッチするまでは努力するが、その後の責任は取りたくない生き物だ」と。

エッチまでは積極的だけど、その後のつきあいは面倒、エッチだけできればいい、という男性は意外と多いのかもしれない。

つまり、恋愛工学生的男性はたくさんいると思っておいた方がいいかも。

趣味や話が合うなど友だち的要素がなければ、長くつきあうのは苦痛だろう。
手早く、効率よく、エッチに持ち込みたい、女の子の興味の持てない話につきあうのは億劫だ・・・これが男性の本音かもしれない。

さらに「できれば・・・お金をかけずにエッチに持ち込みたい」と思っているかも。

まあ男性にとって『よほどの魅力的な相手』でない限り、恋愛=交際には熱くなれないだろうな。
目的はエッチ。交際はそこに持っていくための手続きなのだろう。

うむ、エッチは別にして、男性はさほど恋愛=交際(好きな異性を時を過ごすこと)に重きを置いていない人が多いのでは、と思うようになった。

やっぱり男性は、女の子とのつきあいよりも、仕事または趣味の方に重きを置いている気がする。

バブル時代は世間の空気に惑わされ、恋愛行為に憧れもあっただろうけど。
今は憧れもなくなったというか、恋愛は面倒なものに成り下がった気もする。

もちろんモテたいだろう。

けど、それはモテているオレってすごい、皆うらやましいだろう♪ という自己承認欲求を満たしたいだけで、本当に女の子と長い時間を過ごし、つきあいたいわけではないのでは、と。
エッチができればそれでいい、連れて歩くのに恋人が美人だと気持ちいい、だから恋愛をするのでは、と。

案外、恋愛工学は男性の本質をついているかもしれない。

恋愛工学を描いた「ぼくは愛を証明しようと思う」コミック版では、街コンの女性を釣り堀の中の魚に例えている絵がある。
https://twitter.com/sora_papa/status/805554598484156417

あまり気持ちのいい絵ではないが、「釣った魚に餌はやらない」ということわざもある通り、昔から女性は魚に例えられていたりして、人間扱いはされていなかった。

ま、女性側にしてみれば気分は悪いかもしれないが・・・
女性側も男性をATM扱いしたりしている人もいるので、お互い様だ。


ここで、恋愛工学について書かれた公正中立な記事があったので紹介しておこう。

「恋愛工学はキモいけどある意味正しい」
https://note.mu/sakiya/n/n724c34bd6bbe


さて、そんな恋愛工学・・・週刊文春で「千葉大医学生らによる女性への集団強姦事件」に絡めて話題にされちゃったらしいけど、文春からも取り上げられるなんて有名になったんだな。

※それについては藤沢数希氏はこのように説明している。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52098884.html

恋愛工学生にもいろいろいるだろうけど、一部の恋愛工学生による「ヤシオリ作戦」(ナンパした女性を連れ込み、テキーラを呑ませ、酔いつぶさせる作戦)は、さすがのワシも擁護できぬ。

※ヤシオリ作戦については、こちら参照。
http://togetter.com/li/1036782

このヤシオリ作戦を主動した恋愛工学生はこう呼びかけていた。
「女性を上手く声掛けして、部屋まで連れ出し、とにかく飲ませて酔わせましょう。討伐対象にはテキーラをしこたま飲まそうと思います」

狙った女性に対し『討伐対象』という言葉を使っている。
そう『討伐』なのだ。

そこには『愛』などという甘い要素はまるでない。憎悪・敵意さえ感じる。
人間扱いされないことは女性も覚悟しておいたほうがいいかもしれない。

慶大生や千葉大医学部生による集団強姦事件を彷彿とさせる。

そんな恋愛工学生を端的に表した言葉を紹介。
https://twitter.com/ganrim_/status/810524349736296448より。

【恋愛工学は、女から承認を得られないことで悩む非モテ男が「女とは承認を得るべき相手ではなく、飽くまで欲望を解消するための対象に過ぎないのだ」と考え、実際に女を(侮蔑的に扱いつつ)食うことで成り立っている点が重要だと思うんですよね】


が、女性を人間扱いせず単なる欲望の対象と捉えているのは恋愛工学だけではない。

「夢をかなえるゾウ」で有名な作家・水野敬也氏の著書「LOVE理論」にも、恋愛工学と同じことが書かれている。

この水野氏の著書も、男たちによる恋愛=エッチ指南書であり・・・
「まず、好きな女性を狙うのではなく、ブスでもいいから、数をこなし、一人の女性に集中することなく、分散させ、複数と付き合うようにし、経験を積み、それから上玉を狙え」と書いてある。

どうでもいい相手=ブスだと、そう緊張しなくてもいいし、練習台としてはうってつけだ。
本命は緊張してしまうから、まずは「どうでもいいブス」で慣れておけということらしい。

そして、こんなことも書かれている。
「女は好きな男とセックスするのではない。セックスした男を好きになる」と。

これも恋愛工学と同じだ。

嫌がる女性を無理やりにする=レイプはダメだ、と注意書きはあるものの・・・
一部の男性は「狙った相手に好きになってもらう必要はない。とにかくエッチに持ち込もう」と考えるようになるかもしれない。

恋愛工学だけ批判され、なぜ水野敬也氏の「LOVE理論」(けっこうヒットしたらしい)は批判されないのだろう?

水野氏にも、やりとりしている「水野氏を師と仰ぐ門下生」がいるようだし、その辺りも恋愛工学と同じである。

ま、恋愛工学は、工学生同士のコミュニティがあり、ネットで第三者にも見える形でやりとりしており、その内容が知れ渡ってしまったから、批判の対象となってしまったのだろうな。

一方、水野氏のほうはクローズド、本当のところはよく分からない。全てネタかもしれない。
だから非難を免れているのだろうか。

そんな水野氏は、この著書の中で、己の初体験のことを語っている。
※フィクションかもしれないが、著書の中では「実話」の体裁をとっている。

その体験とは・・・
水野氏が最初にエッチした女性はブサイクで、「巨峰のようなどでかい乳輪を持った女」で、とにかく気持ち悪かったらしい。
それでも試練だと思って、エッチに及んだらしい。で、終わってから泣きたくなったという。

そして、水野氏はこう説いている。
「ブサイクだろうが、なんだろうが、とにかくセックスせよ」と。そして「絶望せよ」と。

そこに愛どころか、相手への好意は全くない。人間としても見てない。
その女性は、本当にただの肉便器扱いされている。

水野氏は自嘲し己を卑下しているような体裁をとっているが・・・よく読むと、女性侮蔑も甚だしい。

そう、表向き、己を卑下しているように見せかけるのも恋愛工学と同じである。

※恋愛工学では「男は女を傷つけることなどできない。それは思い上がりだ」としているが、裏を返せば「だから女性に気遣いは無用、人間扱いしなくていい」と正当化できてしまう。

水野氏の場合、話を作っているかもしれないが、もし実話だとしたら・・・ネタにされてしまった女性がこのことを知ったら、相当傷つくだろう。

水野氏の著書のほうが、「実話」という体裁をとり、女性の容姿(体のこと)を詳細に描いて、哂っている分、恋愛工学よりもえげつない。

藤沢数希氏は、特定の女性をネタにして哂うようなことはしていない。単にS,A,B,Cという記号を使って、ランクを表しているだけ。(ツイッターで作家の林真理子氏を揶揄し哂ったことはあったが)

対して、水野敬也氏は(話を作っているかもしれないが)、気持ち悪かったという女性の詳細な描写をし、哂いものにしている。

ということで男性の中には、女性を見下しながらも、利用しようとする人がいるようだ。
見下すなら関わらなきゃいいのに、利用しようとして関わるからタチが悪い。

これだけ醜い行為をしてでも、一部の肉食系男子はエッチに励みたい生き物らしい。

※水野氏は「誰でもいいからセックスしろ、ブスでもいいから、とにかくセックスしろ、数をこなせ」と説くが、恋愛工学のほうは「中の上から狙え」という差はある。恋愛工学のほうがまだ「選んでいる」だけ、マシかもしれない。選んだからには、それなりに扱うだろうから。

ま、何にせよ、痛い目に合わないようにしたいものである。

痛い目にあってこそ経験だ、という人もいるが・・・人間、痛い目に合えば人間不信に陥るし、心が蝕まれる。心の回復は難しい。

それに悪けりゃ、犯罪に巻き込まれる。
相手は、女性を人間扱いしないのだから、何をしてくるか分からない。

とはいえ、女性がいつも被害者になるわけでもない。
女性の中にも「男を利用してやれ」という人もいる。
それで傷つき、女性不信に陥る男性もいるだろう。

これはもう、女性、男性という括りでは語れない。
女性にも男性にも、人を見下し利用する輩がいるということだ。

そういう人間とは関わらないようしたいものである。不幸への入り口となるかも。
男も女も気をつけようぞ。

で、自尊心、大切にしようぜ。
もちろん相手にも自尊心があるのだから、つきあうのならば「見下し」はご法度だ。
見下すくらいなら、最初から関わらないでほしい。

ま、恋愛工学およびLOVE理論を実践している男性らが、『多くの女性を見下しながら利用した先に、一人の愛する理想的な女性を見つけて、その女性と幸せがつかめるのかどうか・・・』だな。

大勢を見下し続けた人間が、その理想的な女性と愛を継続できるのか?

そもそも、そんな理想的な女性(美しいだけではなく賢く、優しく、頭もいいのだろう)が、大勢の女性を見下し利用し続けてきた男性を愛するのかしら???

・・・ということで愛はそう簡単に手に入らない気がする。
それどころか、心を蝕まれそう。熱烈な恋愛ができる人などごく少数だろう。

それに3、4年経てば冷める人が大半。
そ―いや、あれだけ巷で話題になっていたポケモンGO熱も下がった? 

・・・・・・・・・・
余談。

文春でターゲットにされたためか、今「恋愛工学」界隈が熱い。
アンチ恋愛工学な人たちがフィーバーしているためだろう。

ワシも、多くのアンチの言うことにほぼ同感、共感している。恋愛工学が女性に対しかなり侮蔑的であることも承知している。

で、たしかに「ヤシオリ作戦」は、あの集団で性犯罪を行った大学生たちと通じるものがある。
「ヤシオリ作戦」を主導した恋愛工学生は擁護できないし、未遂に終わり、被害者が出なくてよかったと思う。

が、一人の恋愛工学生が仕出かそうとした悪を見て、すべての恋愛工学生を悪とするのは違和感ある。

ただ「ヤシオリ作戦はアウトだ」という声が恋愛工学生コミュニティから出なかったことは残念だとは思うが。(ネット民の通報によって、企画はつぶされたようだ。が、裏では仲間の恋愛工学生らも動いたかもしれない)

そこで私が共感した恋愛工学生オンク氏のブログ記事を紹介しよう。
恋愛ではなく、生き方のヒントとして参考になると思う。

「ナンパで得た学び」
http://it-warrior-onc-onclog.hatenablog.com/entry/2016/11/26/025617


藤沢数希氏の有料メルマガの読者数は5000人と聞いた。
その中で恋愛工学生として活動しているのは何人だか知らないが、けっこういるのだろう。
ならば、やはり少数の不届き者も出てきてしまうこともあるだろう。

恋愛工学に影響を受けたからといって性犯罪を行う者は、恋愛工学がなくても性犯罪を行う。

女性の敵は「恋愛工学」ではなく、男性を含め恋愛しない者・できない者を見下し、非モテと呼び、童貞や処女を問題視し、哂おうとする空気を作り上げている世間だと思う。

一番上で紹介した「クリスマスはどんな男でもOKとする女子が半数」という記事・・・ウソかホントかは置いておいて、少なからずそういう女子もいるから、そんな記事が出てくるのだろう。

「恋愛したほうがいいよ・恋愛できない者は負け」という空気がそんな女子を生んでいるのでは・・・そして性犯罪の餌食になってしまうのかも。

一方、男性は男性で、女性を誘えばセクハラ、キモいと言われ、遠慮して女性から遠ざかれば草食化、勇気がない、傷つくのを怖がっている、素人童貞と問題視される。

恋愛できるできないがそんなに重要か? 

不可抗力の「恋に落ちる」というのではなく、相手を何とか見つけて交際にもっていく今でいう恋愛行為って、人間の数多くある趣味の一つでは?

童貞および素人童貞の何が悪い、見下すほどのものか?

恋愛工学生は、そんな世間の空気が生んだ徒花かもしれない。

恋愛工学生に眉をひそめ、「あんなの恋愛じゃない、ただのゲーム」という人も多いだろうが、では『本物の恋愛を経験している、した者』ってどれくらいいるんだろう???

非モテや恋愛できない者を見下し、負け扱いするほどに、多くの人が『本物の恋愛』とやらをしているとは思えないのだけど。

・・・というテーマを込めながら、短編小説「これも何かの縁」より22編目「クリスマス・コンプレックス」をアップしました。(一番上で宣伝したけど、もう一度^^;)

「クリスマス・コンプレックス」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-5
※あらすじ→フェミニスト・福田みすずの学生時代。痛い過去とは。

最後にこれを紹介しておこう。

DJあおい氏の言葉。
http://djaoi.blog.jp/archives/68239321.html

【恋人がいないことが恥なのですか?
いいえ、恋人がいなきゃ幸せにもなれないのが恥なのですよ】

※関連記事
「見下しエッチゲーム? 恋愛工学について」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-21
「差別大好き」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-11-17
「不倫と非モテと結婚制度」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05
「恋愛工学と婚活戦争」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-09
「恋愛指南者の正体」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-24-3
「性暴力・見下している相手とエッチをしてはいかん」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-22
「厳しい恋愛・恋愛離れも仕方なし・だからこそ『いつまちゃん』と恋愛工学」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-04-1

「早くエッチしろと言う世間様」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-08-23
「エッチしない若者を揶揄する毎日新聞系マンガ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-16-1
「オタクとエロとパンティのシワ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-10

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クリスマス・コンプレックス [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・22編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

今回はフェミニスト・福田みすずの学生時代の話。
容姿にコンプレックスを持っていたみすずは、美人な妹・さりなにあることをお願いしていた。
男がどうしても信じられない。
みすずの痛い過去とは・・・。(10300字)

では、以下本文。

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帰る家 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・20編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

今回は理沙の児童養護施設時代の話。
そう、静也もその時代を過酷に過ごしたが、実は理沙もイジメにあっていた。
静也のアドバイスが功を奏し、切り抜ける理沙。
が、理沙を虐めようとした上級生・ボスにも辛い過去があった。(6750字)

では、以下本文。

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「死ね」が流行の兆し・リべサヨが支持した「日本死ね」 [ゲス事件・ゲス話題]

12月17日追記。

ハヤシさんに質問。
『表現の自由が大切ならば、俵万智さんへのリプ「死ねは使ってはいけない言葉」というのは、二重基準ですよ?』

ハヤシの答え。
『はい。そうですね。使っていいですよ、「死ね」。
俵さんへのリプの内容は言葉の綾、つまり皮肉です。

俵さんは「死ね」と言う言葉に力があったからこそ、待機児童問題が話題になったと評価してます。
それに対する皮肉です。
「言葉に力があるからこそ、死ねは使ってはいけない言葉ではないですか」ということです。

ずっと下の方で、表現の自由があるから、「死ね」と言っていいですが、それに対する批判も自由です。

なので、子どもが「表現の自由」を持ち出せば、「死ね」は使ってはいけない言葉だという説明は無効になるかもしれませんね。

ただ、それならば「土人」も「ハイル・ヒトラー(ヒトラー総統万歳)」も「エタ・非人」「めくら、つんぼ、かたわ」などの言葉も「使っていいよ」ということになります。

まあ、「死ね」に限っては、流行ってもいないのに流行語大賞トップテンに入り、この言葉を取り上げた国会議員が表彰されたので「堂々と使っていい言葉」となったと思います。

その代り、殺伐とするのは仕方ないことです。
自分が使えば、相手にも使う権利があるのですから、死ね死ね、言い合いましょう。

ハヤシも物語上ではキャラクターにその言葉を言わせてます。
で、怒りが爆発したという点では、かの「保育園落ちた日本死ね」の人と同じです。

※短編小説「~縁」より「封印された過去」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-2

まあ、何と言っても、歌人・俵万智さんも認めた言葉ですからね。

「死ね」・・・この場合は使っていい、この場合は使ってはダメ、ということはないですよね?
子どもも混乱するでしょう。この場合はいい、この対象にならいい、ってその基準はどこにあるのか・・・
そもそも、使っていい、使ってはいけないって、誰が決めるのでしょう???

・・・・・・・・・
12月13日追記。

流行語大賞の選考委員の俵万智氏もこの「保育園落ちた日本死ね」をツイート上で支持。
違和感を持ったので、リプしてみた。でも、たくさんの人がリプしているので、私のコメントなど読まれないだろう。

ということで、ここに転載。
ツイッターは文字制限140字なので、丁寧語だと制限オーバーしたため、「ですます」ではない部分が多々あるけれど、そこはお許しを。

まずは俵万智氏の発言。
https://twitter.com/tawara_machi/status/807392862203584512より転載。

【「死ね」が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、日本という国も日本語も、心から愛しています】


ハヤシのリプ。
https://twitter.com/kiga2hon/status/808512321924403200より転載。

【「死ね」という言葉が市民権を得てしまった。深刻な問題云々は子どもには関係のないこと。大人はそれを「いけない言葉」だと説得するのが難しくなった。殺伐とした社会になりそうで残念】


https://twitter.com/kiga2hon/status/808514123134734336より転載。

【連投失礼。俵さんは「死ね」に言葉の力を感じたということで、世の中を動かすためなら「過激で暴力的な言葉」を使っていいと解釈してます。いずれ世の中を動かすためなら殺人も仕方なしという考えが生まれそうですね。言葉に力があるからこそ使ってはいけない言葉では?】


https://twitter.com/kiga2hon/status/808695084757590016より転載。

【そういえば神社に「日本死ね」と落書きがされる事件もあり・・・影響は大きいですね。市民権を得た「日本死ね」は広がるかも。言葉に力があるのは本当ですね。これから殺伐とした社会になり、保活するママを応援する気がなくなった人も多いかも。「死ね」は強烈でした】

・・・・・・・・・・
12月7日追記。

短編小説「縁」本編・14編目「七夕の願い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1にて

ワーキングマザーに対し、アラフォー独身女の小林和江が心の中で物申す。
さて、彼女の考えは「働くママ」に対する人権侵害、差別となるのか。

結局、人は自分の権利を守ろうとする。保育園設立に反対する地域住民も同様だ。
その人たちに何と説得するか、問題はそこだろう。「死ね」じゃ通じない。

権利VS権利。

・・・・・・・・・・
12月3日追記。

「日本死ね」も表現の自由、言論の自由だ、という人。うん、その通り。
だから、それを批判するのも自由ということ。

一般の日本人はその言葉に不快感を持った、当然の感覚であり、民進党はもうちょっとそのことを考えた方がいいかもしれない。

保育園待機児童問題、世帯収入の高いワーキングマザーを味方する人は増えただろうか?
過激な言葉を使うのはけっこうだが、敵をつくるリスクがある。

保育園は働く母親のためにあるのではなく、母親も働かざるを得ない低収入世帯のためにあるのだ、とそんな意見も出てきている。
平均~高収入世帯の家庭は弱者ではない。
「日本死ね発言」には、「何様? 弱者でもないくせに公(日本)に頼るな」となる。「死ね」という言葉は反発しか招かない。
子どもを預けて働きたいなら、民間に保育を頼み、正規の料金を支払え、税金を使うな、と言われるようになるだろう。

フェミは、ますます味方を減らし、敵を増やしているように思う。
今のフェミの状態は「何様?」である。

ちなみに、保育園待機児童問題として安倍政権を批判するために、民進党の国会議員に取り上げられた「日本死ね」ブログだが、旧民主党政権時代が一番待機児童が多かった。
Cyqq2jiUoAAzZCs.jpg

・・・・・・・・・・
12月2日追記その2。

保育園に落ちた母親を『弱者』とする勝部元気氏に疑問を投げかけてみた。
※ちなみに、「保育園落ちた日本死ね」の人は子ども手当が5000円とツイートしたことで、収入がけっこう上の人だという噂がネットで流れていた。

https://twitter.com/kiga2hon/status/804579901466558464

つるの剛士氏の【「日本死ね」トップテン入りに「こんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って日本人としても親としても悲しい」】という発言を受けて・・・

勝部元気氏:
【激しくきつい表現で抵抗することを日本人は忌み嫌う傾向にある。そのスタンス自体が搾取する権力側にとって大変好都合です。権力者の良心に訴えることも重要ですが、それだけでは変わらない。権力者に対する弱者の武器を奪おうとしないでください】

ハヤシ:
【弱者の定義が難しいです。世帯収入の少ない家庭やシングルマザーなど働かなくては生活できない人は優先され、保育園に落ちるということはないと思います。問題はそこそこ世帯収入がある家庭の母親を、弱者と定義づけできないことではないでしょうか】


ということで、ここ日本ではいかにして「弱者の権利」を勝ち取るかがポイントのようじゃ。
弱者の権利を勝ち取れば優位に立てる。

短編小説「これも何かの縁」の7編目「セクハラ恵方巻き」では、主人公四条静也は自分の方が弱い立場だとして、フェミニスト・福田みすずを撃退した。

ちなみに・・・フェミニスト・福田みすずはなぜ女性の権利にうるさいのか、それは9編目「嫁き遅れの雛人形」で明かされる。

ご興味持たれた方はこちらをどうぞ♪
「セクハラ恵方巻き」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24-5
※あらすじ→静也VSフェミニスト・みすず。またもや下らない戦いが。恵方巻きの驚くべき由来とは。

「嫁き遅れの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-25-2
あらすじ→容姿に劣等感を持つみすず。伯父からの数々の侮蔑。フェミニズムに目覚めるまでの過去とは。

・・・・・・・・・・
12月2日追記その1。

「保育園落ちた日本死ね」が今年の流行語大賞トップテンに入ったようで、リべサヨさんたちが喜んでいるご様子。よかったですね♪

これで「死ね」が、「使っていい言葉」として子供たちにも認知され、ますます広まることでしょう。

ところで、保育園開設に地元住民が反対し、開設を断念する自治体がけっこうあるようで・・・
これはもう「地元住民死ね」と言っていいということですね。

これからは皆、権利を主張する時代。

「保育園死ね」の人、「名古屋死ね」の人、そして子どもの声は騒音・地価が下がるとして保育園開設を反対する地元住民・・・うん、皆それぞれ、もっともっと権利を主張しようぜ。

で、その権利が通らなかったら、叫ぼうぜ。「○○死ね」と。

ちなみに保育料って0歳児だと一人当たり年間500万円かかるんだってね。
http://yuyawatase.blog.jp/archives/2262501.html参照

入れた人は得だね。
入れなかった人は、そりゃあ「不公平だ」「差別だ」と叫びたいだろう。

保育園に入れた人と、入れなかった人の、公からの支援の差がこれだけあるなんて・・・許せない。
生活保護が受給できた人と、できなかった人の差も大きいし・・・
国民年金受給者から見たら、やっぱり相当な不公平。これなら年金なんて納めず、老後は生活保護受給者になったほうがずっとずっと得。

こんな不公平な社会だから、そりゃ「死ね」と言いたくなるのも分かる気はする・・・。

とにかく権利を主張し、権利を得られた人の勝ち。
譲り合い?・・・それなに? おいしいの? てな感じだね^^;

それにしても・・・
0歳児の場合、一人当たり年間500万円もかかる保育料・・・

納税者の中には「子どもくらい、自分で育てろ、何を大きな顔をしているんだ?」と言う人もいるだろう。

一部のワーキングマザーから馬鹿にされている子持ち専業主婦も「そんなに税金で助けてもらっているくせに何を威張ってんの?」と言いたいだろう。

「保育園落ちた日本死ね」がありならば、保育園開設を反対する地元住民に対し「地元住民死ね」もあり、「子どもくらい自分で育てろ、ワーキングマザー死ね」「専業主婦をバカにするな、ワーキングマザー死ね」もあり、となる。

皆で「死ね」の大合唱。
ますます殺伐とした世の中になりそうじゃの♪

死ね

リべサヨはこの「保育園落ちた日本死ね」を持ち上げているけど、ワシの周りでは「この母親、何様?」と嫌悪する者が多い。これでワーキングマザーを応援しようという人は少なくなるかもしれない。

「よろしくお願いします。助けてください」なら、人の心は「何とかしてあげたい」と動くが、「死ね」と言われたら「何だ、その態度は。子どもくらい、自分で育てろ」「我がまま」「そんなに仕事したいなら、子どもはあきらめろ」となる。

「当前の権利だ」と大きな態度で出られたら、反感持たれ、敵を増やすだけだと思うよ。

※もちろん世帯収入の少ない家庭、シングルマザーなど本当の弱者は優先され、救済されるべきだと多くの国民も納得しているだろう。

ということで・・・ここで短編小説集「これも何かの縁」の紹介。

8編目の「悩ましき桃の節句」でも、権利と権利のぶつかりあいがあるのじゃ^^;

妊娠し、悪阻のため職場を度々休む四条理沙。
そのしわ寄せを受けるアラフォー独身女子・小林主任やほかの職員。
そのことでモンクをいう小林主任を、マタハラだと責める理沙の夫・四条静也。

ま、さすがに「死ね」という言葉はでてきませんが。
心の中で静也は毒づく。中年独身女性への辛辣な言葉を。

み~んな、自分の権利を脅かす奴が嫌いってこと。
嫌悪し合い、そして言葉の刃を振るう。

小説「縁」は『若夫婦のほのぼの物語』を謳っているけど、案外、黒いテーマを扱っているのじゃ。

ご興味持たれた方、どうぞ♪
「悩ましき桃の節句」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24-6
※あらすじ→マタハラで静也&みすずVSアラフォー独身女・小林主任。桃の節句・ひな祭りの雑学もあり。

ちなみに、7編目「セクハラ恵方巻き」では四条静也に喧嘩を売った福田みすずだが、ここでは四条静也に味方する^^;

・・・・・・・・・・
11月26日本文。

旧民主党(民進党)が国会で取り上げた保育園に入れなかった人の「日本死ね」ブログ。

流行語大賞にもノミネートされ、「死ね」という言葉がいろんなところで使われるようになるかも。
今度は「名古屋死ね」がニュースになったみたいね。

朝日新聞より一部転載。

【名古屋市が生活保護世帯やひとり親家庭の中学生を対象にした無料の学習支援事業で、今年度の希望者のうち約450人が参加できず、抽選に漏れた家庭から「2回落ちた名古屋死ね」と苦情が寄せられていたことが、25日の市議会で明らかになった】

これから不満を持ったら「死ね」と心置きなく叫ぶ人、多くなるかも。
「死ね」は堂々と使っていい言葉となった。何しろ国会で取り上げられ、持ち上げられ、「死ね」という言葉に眉をひそめた人たちに対し、リべサヨたちが「死ね、という言葉を使うのも仕方ない。それだけ怒っているのだ」と擁護したのだから。

「土人」発言はいけないけど、「死ね」発言はいいようだ。
その基準が、頭の悪いワシにはよく分からんが。

リべサヨたちのおかげで、「死ね」は怒り・不満を表す言葉として使用していいということになった。

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縁結びの神様 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・20編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

理沙が赤ちゃんと共に帰ってきた。さて赤ちゃんの名前は・・・。
神無月の意味、縁結びの出雲大社のことなど、雑学も満載(4100字)

では、以下本文。

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子育てはコストがかかる(保育園と児童養護施設・日本死ね問題) [家族・夫婦・子育て・子なし]

牛乳アレルギーを持つ5歳の娘に、牛乳をわざと飲ませた母親が警察に逮捕された事件があった。

母親は事件を起こす以前、3回も児童相談所に「子どもを預けたい」と電話相談し、警察署にも1回、相談に訪れたようだ。
母子家庭のようでダンナはおらず、周りに助けてくれる人はいなかったのだろう。

アレルギーを持った子どもを一人で育てる母親・・・精神的にも体力的にも辛かったのだろうと推測する。
もちろん母親に加害された子どもはもっとかわいそうだが。

母親がこんな事件を起こしたことで今後、その子どもは児童養護施設に送られるのかもしれない。

児童相談所や児童養護施設のことは、短編小説「これも何かの縁」(本編)でも、主人公の四条静也と理沙の二人が両親を亡くし児童養護施設で育ったという設定から、少し触れてきた。

一番詳しく話題にしたのは・・・
19編目「封印された過去」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-2だ。

まず、児童相談所は一時預かりになるので、子どもは学校に通うことができない。
なので、そう簡単に子どもを預かることはないのだろう。

長期預かりになれば児童養護施設へ送られる。こちらはもちろん学校には通えるが、校区が違えば転校をしなくてはいけない。

子どもは生活する場所も学ぶ場所も環境が変わり、相当なストレスを抱え込むことになる。

で、やっぱり職員は親代わりにはなれないし、子ども同士の集団生活になるからイジメなどいろいろと問題は起きるだろう。

「保育園落ちた日本死ね」で、保育園待機児童問題が取りざたされているが・・・
安く利用できる認可保育園は、シングルマザーや低所得世帯で、どうしても働かないと生活できない人が子どもを預ける福祉としてのシステムである。
恵まれている人は原則、利用できない。

希望する人、全員が認可保育園に入れるようにするには、まあ、けっこうなコストがかかるだろう。
0歳児の場合、一人当たりかかるコストは年間500万円だという。

やはり、まずは『本当の弱者』に税金が投入されるべきでは、とも思う。

児童養護施設、職員の数、全く足りていないという。
同じく児童相談所の預かり施設も。

保育園よりも、こっちの問題の方が先だろう。

そういえば、保育園に落ちた人が自治体(三鷹市)を提訴したニュースもあった。
http://girlschannel.net/topics/990122/

四人の子持ちで、妻のほうは大学の研究職。が、フルタイムではなく、おまけに「学生扱い」されたため、入園優先順位が下がり、落選したようだ。
第三子までは保育園に入園できたそうだが、第四子は二年続けて落ちたという。

自治体を提訴し、裁判を起こす余裕があることから、恵まれた方に入るのでは、と。

税金はやはり恵まれない人、弱い立場の人、弱者へ優先的に投入されるべきでは、と思ってしまった。

「保育園落ちた日本死ね」が話題になったが・・・地方のほうには待機児童問題はないという。東京とその近辺の問題。つまり日本全体の問題ではないので、「日本死ね」というのもおかしいのだ。

まあ、とにかく「日本死ね」のおかげで、保活するママへの目は厳しくなったと思う。
落選した人は、日本全国平均で見れば「恵まれているクラス」に入る場合がけっこうあるだろうから。

本当に困っている低所得家庭やシングルマザーは落選することはない。

ただ、公務員は優先される。
なので短編小説「これも何かの縁」の四条理沙は保育園に入れるかどうかについてはさほど悩んでいない。あくまで仕事と子育ての両立に悩んでいる。
そういうことでは恵まれた方に入るのだろう。(けど助けてくれる実家の両親はいない)

子どもをもつなら、よくよく考えないといけないかも。
周りに助けてくれる人はいるか、配偶者は子育てに責任をもってくれるのか、家庭を築く上で、配偶者はそれにふさわしい人間なのか、子ども優先の生活ができるのか、などなど。

で、子どもが病弱であったり、障碍を抱えていたりすれば、やはりいろんなものをあきらめないといけなくなるかもしれない。

「これも何かの縁」では公務員という比較的恵まれた環境にある四条夫妻だが・・・
それでも、子どもは一人しか持たない、という設定だ。
助けてくれる実家の両親がいなければ、それ以上、子を持つのは無理だ。

四条夫妻、とくに夫の静也は悪く言えば計算高く、良く言えば理性的で現実主義者なので、無理はしない。
自分ができるのはここまで、と冷徹に線引きをする。

また14編目「七夕の願い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1にて・・・
アラフォー独身女性の小林和江も、自分が責任とれないものには手を出さず、自分が欲しいもの・捨てられないものの優先順位をつけ、周囲に迷惑をかけてまで、全てを手に入れようとするのは我ままだと考えている。そう、小林和江も感情に流されず計算する人だ。
※四条静也は小林和江に反目しているが、実は二人は根本的な考え方は似ていたりするのである。

そんなわけで・・・4人も子育てする人は本当に立派だけど、保育園を利用しながら仕事と両立させようというのであれば、もっと考えた方がよかったのでは、と思った。

三鷹市であれば、やはり待機児童問題があっただろう。保育園に入るのに競争率が高いことは分かっていたはずだ。

提訴しても、おそらく負ける。じゃないと自治体がもたない。
けど負けると分かっている提訴する余裕があるなら・・・そりゃ、落ちるのは当然だろうとも思ってしまう。

女性の人権も大切だし、子育てと仕事の両立というのは立派だが、本当の弱者=虐待されている子や養護施設の子どもたちなどに、もっと税金が投入されるべきだろう。
また子どもを持つなら、よくよくの覚悟と計算が必要かもしれない。

保育士の数も足りないが、養護施設の職員の数も足りない。
どちらを優先すべきかというと、養護施設のほうだと思うのだが。

ま、これも権利VS権利だ。権利の奪い合い。
現実問題、全ての人の権利(欲求)を公が保障する余裕はない。

だから女性(働くママ)の権利を最優先に、待機児童問題を最優先に、というとちょっと首をかしげてしまう。
「保育園落ちた日本死ね」と言って、働くママたちの心の叫びだという擁護の声を聞くとなおさら・・・だ。

養護施設の子どもたち、および職員の心の叫びのほうが深刻度が高いように思う。

だって、保育園に落ちるのは、そこそこ恵まれた人だから。
(働かないと生活できないほどの低所得世帯は保育園に入れるはずだ)

ま、残念だけど、結局、女性は、子どもか仕事か選ぶことになるのだろうな。

老人介護施設も足りないし、介護離職する人もいるわけで・・・
子供は成長して手がかからなくなるが、老人は違う。
子育ても辛いだろうが、介護はもっと辛い。終わりがないから。

ということで、保育園問題が最優先課題とは思えなくなってしまった。

「日本死ね」によって、待機児童問題がクローズアップされたと喜んでいるリべサヨもいるが、たぶん、この問題を厳しい目で見る人が増えるだろう。

保育園よりも、介護施設そして児童養護施設のほうが先だ。

ま、「死ね」と叫びたい人は、働くママに限らず、たくさんいるということだな。

そして、子どもがその言葉を口にすることを、大人は注意することができなくなった。
流行などしてないのに、流行語大賞トップテンに入り、その言葉を取り上げた国会議員が表彰されるような社会なのだから。

そう、その言葉を流行らせるために、わざと流行語大賞で話題にしたのではとすら勘繰ってしまった。
(日本の象徴の一つである神社が「日本死ね」と落書きされたり・・・殺伐とした世の中になるだろう)

待機児童問題の解決を最優先にしたいのであれば、保育園開設に反対する地元住民を蹴散らし、住民のサービス(他の福祉施設閉鎖、図書館閉鎖など)を落としてでも自治体のお金を保育園へ回すか、あるいは住民税の値上げをしてもらうしかない? 

ま、削れるもの(地方議員報酬、手当、地方公務員の給料や諸々の手当て、などなど)はたくさんあるだろうから、そういった他の人の権利を奪うしかない。

※関連記事
「『死ね』が流行の兆し」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-11-26

・・・・・・・・・・
余談。

19編目「封印された過去」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-2にて
無痛分娩について触れた。

フランスなどヨーロッパでは無痛分娩が当たり前だ。
麻酔なしで手術しないだろう? 麻酔なしで抜歯しないだろう? それと一緒だ。
痛みが取り除けるなら、取り除くほうがいいに決まっている。

が、日本ではまだ無痛分娩はポピュラーではないようで、不思議だ。

リスクは自然分娩ととんとん。ならばラクに産める無痛分娩のほうがいいだろう。
局所麻酔だから、赤ちゃんには全く影響ない。

麻酔費用5万円のお金がもったいない、出せない、というのであれば・・・そもそもそこにケチるほどに経済的余裕がない中、子育てをやっていけるのか、とも思う。(もちろん、公から補助があれば一番いいが)

ただ無痛分娩を扱っていない産院もあり、産院そのものも少なく、保育園以前に、産む場所を探すのも苦労するという。
おまけに小児科も少ない。

つまり日本は「子どもにコストをかけない国」であり、実は少子化になるように仕向けている気もしないでもない。

まあ、とにかく、ワシが妊婦だったら、無痛分娩を選ぶ。
それに反対するようなお金にケチなダンナ、または「お腹を痛めてこそ」という迷信を信じ、赤ちゃんに悪影響を及ぼすという昔の古い知識に捉われるような科学的でないダンナだったら・・・妊娠する前に別れることも考えるだろうな。
一緒にやっていけないもの。

妻を大事にするか、家庭を大事にするか、家庭を優先するかどうか、ダンナさんの態度はこういったところにも表れるのかもしれない。

もちろん、無痛を選ぶかどうかは個人の自由。
お腹を痛めてこその自然分娩がいい、と妊婦さん自身が思っているのであれば、それでいいのだけど。

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封印された過去 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・19編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

ついに赤ちゃんが生まれた。
幸せな静也だったが、自分の子ども時代――過去の苦い記憶――イジメ、暴力にまみれた児童養護施設時代が蘇る。

無痛分娩についてのうんちくあり。(10600字)

では、以下本文。

   ・・・

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月見に思う丸いお腹 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・18編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

専業主婦VS働くママ。というか静也VS女性職員および福田みすずの会議。
中秋の名月・お月見の由来、歴史など雑学満載。(3200字)

では、以下本文。

   ・・・

 枯れ落ち葉が目につくようになり、秋の気配が色濃くなっていく9月下旬。
 今日の○○市役所総務部広報課では、年に4回発行される市報誌『冬の号』の編集会議を行っていた。

 市報誌では市民から寄せられた意見や詩文なども載せることになっており、静也は『母への感謝』を綴ったある投稿を推した。

 その内容は――

「添加物の入った市販の駄菓子は体に良くないと、母親は毎日おやつを手作りしてくれた。今、自分が健康でいられるのは母のおかげだ」

 ――という心温まるもので、ほかのページで扱う『クリスマス用お菓子のレシピ』とリンクさせて構成してみてはどうかと提案してみた。

 しかし、この投稿を採用することに福田みすずが猛反対した。

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文鳥―栗の節句 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・17編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

文鳥が我が家にやってきた! そして今後の生き方に思い悩みつつ、過去を振り返る理沙。
文鳥のこと、重陽の節句=別名、栗の節句・菊の節句関連、雑学満載。
シーチキンと玉ねぎのマヨネーズ和えトースト、美味しいよ、お試しあれ。(9150字)

では、以下本文。

   ・・・

 9月初旬。
 昼間は夏が居座っているかのように残暑が厳しくも、朝と夕はいくらかホッとさせられる気候となった。
 蝉の声も幾分か弱まり、刺々しかった日差しも和らぎつつあり、秋の足音が微かに感じられる今日この頃。

「じゃ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」

 産休をとった理沙は職場へ向かう静也を見送ると、居間に戻り、鳥籠の中の水を取り替え、エサの残量を確認する。
 そう先日、白文鳥を手に入れたのだ。

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お盆―家族と共に [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・16編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

理沙と静也のぐうたらなお盆休み。それでも亡くなった家族への思いを抱え、その縁を思う。
少しずつ彼らの過去が垣間見えてきます。
盆棚、ホオズキのうんちくあり。10600字ありますが、ササ~っと読めます^^

では、以下本文。

   ・・・

 13日盆入り。

 蒸し暑さは相変わらず。
 密度の濃い熱気に閉口しつつも、梅雨明けの焼けつくような猛暑から較べたら、幾分やわらいでいた。

 仕事から帰ってきた静也と理沙はまずエアコンを入れ、順番に手早くシャワーを浴びた後、買っておいた電池式の提灯を玄関の靴箱の上に置き、灯りを点けた。
 やわらかい光が語りかけるようにふんわりと広がり、何かとつながったような不思議なものを感じる。

 和室では、敷物を敷いた座卓に、楊枝や割りばしで作った茄子の牛、胡瓜の馬、もう一つ買っておいた提灯と、和菓子のお供え物を置き、盆棚を作る。
 茄子の牛、胡瓜の馬は、精霊があの世から来る時、この世から帰る時の乗り物を表しているのだ。

 これで霊を迎え入れる準備が整った。
「来てくれるのかな」
 理沙は燈った提灯を見つめる。

 この灯りを頼りに霊がこの世に帰ってくるらしい。
 そんな話を聞いたせいか、失くした家族のこと、そして養護施設時代のことが思い出される。

 ――提灯のやわらかく広がる光りが過去を引き寄せる。

   ・・・

 二人が入所していた施設は、親からの虐待や育児放棄で保護された子や、親が病気などで養育できず一時的に預かってもらう形で来ている子が多かった。

 施設の子どもたちは皆、さまざまに違う傷を心に抱えていたに違いない。家族への思いもそれぞれだっただろう。

 静也と理沙は家族を失ったものの、それまでは愛されて育った。親が子どもを虐待するなんて想像すらできない。
 だから施設に入所した最初の頃、泣き疲れた理沙はこんな言葉を口にしてしまった。親がいるという子に「家族が生きているっていいよね」「うらやましい」「私よりはずっとマシだよ」「帰るところ、あるんでしょ」と。

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お盆の過ごし方 [本編「~縁」(短編小説集)]

編小説「縁」本編・15編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

お盆が近づいてきた。いつものごとく家で地味に過ごす予定の静也と理沙。それでも楽しく過ごそうとお盆の計画を立てるのだった。お盆の由来、歴史、雑学満載。(4700字)

では、以下本文。

   ・・・

 蝉の声がシャワーのように降り注ぐ8月。

 昔は『葉月』と呼ばれていた『葉が落ちる月』。
 ――『葉落(はおち)月』から『葉月』となったと言われている。

 そう、旧暦8月8日は立秋だ。

 しかし新暦の8月は夏真っ盛り。
 木々の葉は日焼けをしたかのように黒っぽい深緑色となり、茹だるような暑さに何もかもがとろけそうな、そんな季節。

 夕方になっても、ねばりつくような熱気が残り香となって漂う中。仕事を終え、静也と理沙は汗を拭き拭き、黙々と帰途に就く。
 しゃべると、さらに体力を奪われそうだ。

 それでも住宅地に入ると、途中、近所の家々で打ち水を行っているところもあり、心なしかホッとする。
 濡れた路地にわずかながら涼を得られた気分になり、静也は口を開く。

「打ち水って、神様が通るってことで道を清めるために行っていたんだよな」
「……へえ、そうなんだ」

 神様の通り道――ちょっと素敵な話に、理沙も反応する。

「江戸時代から、涼を得るのが目的になったみたいだけどな」
「生活の知恵だね」
「ま、今の時代じゃ、焼け石に水って感じだけどな」

 歩き進めると、再びねっとりした空気が体にまとわりつく。
 妊娠中の理沙は辛そうだ。お腹もだいぶ大きくなってきた。
 あと1週間ほどで産休が取れる。もうしばらくの辛抱だ。

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七夕の願い [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・14編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

今回はアラフォー独身女・小林和江が主人公。
そう、番外編「お彼岸―アラフォー女子の幸せ」および本編8編目「悩ましき桃の節句」に登場し・・・
妊娠した理沙へマタハラを行ったとして、その夫である静也からも嫌悪されている小林主任だ。
しかし彼女には彼女なりの考え方があるのだった。(4750字)

では、以下本文。

   ・・・

 七夕の夜。小雨に濡れる閑静な住宅街に外灯のぼんやりした明かりの下に姿を現す2階建ての家。

 その玄関口で小林和江は傘を折りたたみ、ドアを開けた。
 靴を脱ぎ上り框に足を乗ると、ある種の緊張感から解かれ、心が弛緩する。

「ただいま」
 和江は台所を覗き、母に声をかける。

「おかえり」
 今年64歳になる母の声と共にコトコト音を立てる鍋の音と夕餉の匂いが和江を包む。

「先にシャワー浴びてくるね」
 早く化粧を落としたい。武装を解き、外でかぶってきた様々なものを洗い流したい。
 和江は踵を返し、浴室に向かった。

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七夕伝説 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・13編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

周囲の人間となじめない理沙。そう、実は静也も理沙も友だちがいない。
早くに結婚した彼らだけど、決して世間が良しとする生き方をしているわけではなかった。
彼らと、世間の普通の人たちの間には、深い天の川が流れているのだ。
七夕関連の雑学満載。(7900字)

   ・・・

 まだ梅雨が明けない7月初めの週末。
 いつものごとく静也と理沙は、まったりと家で過ごしていた。

 その傍らにはグラスに入った梅ジュース。
 梅エキスを水で希釈し、氷を入れてかき回すとカランと鳴る涼やかな夏を思わせる音。どこか懐かしい。

 梅ジュースの素となる梅エキスは青梅を一度冷凍させて、その冷凍梅と氷砂糖を瓶に詰めれば10日くらいで出来上がる。疲労回復に効き、健康にも良い。
 暑い日は炭酸水で割るとスカッとした爽やかな味わいになる夏の季節ならではのさわやかな飲み物だ。

 さて、それはともかくとして最近、お腹がふっくらしてきた理沙であるが――

「脚、ちょっと細くなってきたかも……」とちょっぴり嬉しい思いをしていた。
 静也は「ムッチリモッチリな太ももがいい」って言うけれど、やっぱり細く美脚になりたいのが女心だ。

 しかし、理沙のこの嬉しそうなつぶやきに、それは気のせいだぞと静也は心の中で異を唱える。
 太ももが細く見えるような気がするのは、単にお腹がふっくらしてきたから、相対的にそう見えてしまうだけだ。

 それどころか――
 こう言っては何だが、太ももは以前よりも、さらにムッチリ感が増してきた気がする……。

 太ももふっくら、お腹もふっくら、ダブルでふっくら!

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梅雨の休日と和菓子 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・12編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

静也と理沙の中学時代と二人の縁のお話。
なぜ理沙が健康食にこだわるのかも明かされる。
ほか、和菓子の日、夏越しの祓のうんちく、梅雨の季節にピッタリなドクダミ湯を紹介します。(5500字)

では、以下本文。

   ・・・

 水無月。
 梅雨入りした6月中旬の週末。

 ――雨の時季なのに何で『水が無い月』なんだろうね――
 雨滴に濡れる窓を見てふと口にしたら、静也がこう教えてくれた。『水無月』の『無』は連体助詞になるので、意味としては『水の月』ということになるのだと。

 旧暦水無月は、概ね新暦7月に当たるけど、日本の本州は7月の中旬までは梅雨が明けず、やっぱり『雨の月』である。

 ちなみに、なぜ『梅雨』というのか。

 それは――黴(かび)が生えやすい時季として『黴雨(ばいう)』と呼んでいたが、梅の実が収穫される頃でもあるので『梅』の字を当てて『梅雨』と書くようになったという説と、

 もうひとつは――古代中国では梅の実が熟する頃の雨季を梅雨(めいゆ)と呼んでおり、それが日本に伝わったという説がある。

『つゆ』という呼び方は『露』から来ているらしい。


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鯉づくしの端午の節句 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・11編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

劇中の季節は初夏。ゴールデンウィークを地味に過ごす若夫婦・四条静也と理沙カップル。
端午の節句(由来、歴史)、柏餅、ちまき、鯉のぼり、菖蒲湯に関するプチ雑学満載。(6500字)

では、以下本文。

   ・・・

 待ちに待ったゴールデンウィーク。
 風景が鮮やかな色をまとい出す季節。

 静也と理沙の予定は特にない。
 静也は人ごみが好きではないし、理沙も妊娠中とあって、連休はまったりと家で過ごしていた。

 連休1日目と2日目はたまっていた家事をやり、近所の図書館に行ったり、DVDを観たり、いつもの休日と変わり映えなく――

 3日目の今日も寝坊をし、遅い朝食を摂っているところだ。


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桜づくしのお花見 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・10編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

劇中の季節は春。若夫婦・四条静也と理沙カップルの、桜づくしの休日をご覧あれ。
桜餅に桜茶、桜湯、お花見(由来、歴史)に関するプチ雑学満載。(7500字)

桜の季節が待ち遠しいですね。
20150320100432.jpg

では、以下本文。

   ・・・

 日本人の心をくすぐる4月初旬。
 ふんわりとした春の日差しに包まれ、薄桃色の世界となる桜の季節。

「八分咲きってところだね。今度のお休みの日、ちょうど見頃だね」

 通勤途中、薄雲がかかる淡い水色の空の下。
 薄桃色のトンネルになりつつある桜並木の遊歩道を歩きながら、理沙は夫の静也に話しかける。
 今日も夫婦二人そろって仲良く出勤だ。

「すぐに散っちゃうのが……ちょっとな」
 安定志向の静也にとって儚すぎる桜は好きじゃなかった。

 花は散るものだけど、桜の場合は特に儚いと感じる。
 一斉に散ってしまい、あっという間に終わってしまうから、そう思うのだろうか。

 自分が愛するものは、いつまでも変わりなく、変化があるとしても徐々にゆっくりであってほしい。
 だから「あっという間」「突然」「いきなり」「消えてしまう」「なくなってしまう」というのは静也の趣味に合わなかった。

 たぶんそれは――小さい頃『突然、家族を失った経験』から来るのかもしれない……。

 それなのに、理沙はお腹に手をやりながらこんなことを言い出した。
「10月生まれになる予定だけどさ、もし女の子だったら『さくら』って名前もいいかなって。違う漢字を当ててさ」

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恋愛マニュアル漫画 [恋愛・婚活・中絶・不倫]

恋愛テクニック・恋愛マニュアル漫画を紹介。 
かの「恋愛工学」よりも有効かも^^;

「すべての恋愛は金で解決する」
http://yusb.net/man/1030.html

「男と女の会話は違う」
http://yakb.net/man/128.html

「最初のデートは1時間」
http://yakb.net/man/184.html

「返事がないのはNOだ」
http://yakb.net/man/336.html

「告白で『付き合って』はタブー!」
http://yakb.net/man/350.html

ということで・・・
恋(つうか恋愛ごっこ?)も技術やマニュアルが闊歩する時代。
「女性とはこういうものである」と定義づけられると、そこから外れる人は困るだろうな。

ワシの場合、「まず要点を言え、結果を言え」と思うし、相手に相談を持ちかけた場合、ちゃんとした意見を聞きたいし、「解決」したいので、上で紹介したマニュアルに当てはまらない。

そもそも、一般女性が興味もっているだろうことに、興味がないんだよなあ。
欲しいものもないし。つうか、欲しいのは才能じゃ。(かわいげがないの)

そう、例えば、与えられるとしたら、美と才能、どっちを選ぶ? という質問に、たぶん、多くの女性は美をとるんじゃないかな。

けど、ワシは才能を選ぶぞ。容姿を哂われればそりゃ凹むけど、たぶん才能があったほうが楽しいし面白い人生が送れる気がする。
男だけからちやほやされるよりも、皆からちやほやされたい。

美なら、男だけだが、才能なら、皆がちやほやしてくれる、たぶん。

アクセサリーの類も全く興味なし。プレゼントもいらない。
モノは本当にいらないし、置いておく場所ないし、もらうとかえって気後れするし、なので、なしのほうがありがたい。
記念日も重視しない。誕生日もどうでもいい。スルーしてもらうほうが、かえってありがたい。
派手なことは嫌い。のんびり、気楽にいきたい。で、目立ちたくない。

あ、そうそう、写真も撮られるのは嫌い。
どっちかというと撮りたいほうじゃ。構図にもうるさいのじゃ。

そんなワシは、ごく一般の価値観を持つ人たちから見れば、ドライ、冷たい、かわいげがない、しらける、ノリが悪い、つまらない人、寂しい人、女らしくない、カサカサ人間と思われてしまうのだろうな。

けど、本当に「特別な日」はどうでもよく、毎日を心地よく過ごしたいだけ。
単に世間一般の価値観と合わない人間なのだ。
喜びのスイッチが、ほかの人と違うのだろう。

ただ、ワシのように・・・ひょっとして「女性とはこういうものである」というマニュアルに、あてはまらない女性って、けっこういるんじゃないだろうか???

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タグ:恋愛 漫画

「君の名は。」と切ない系の物語 [創作・表現・作品感想]

12月1日追記。

もう何も言うまい。(ツイッターで見つけたネタ)
CyjnzNWVEAEJG3y.jpg

・・・・・・・・・・
11月9日追記。

二次創作「マンガ・君の名が。」
http://omocoro.jp/kiji/95350/

主人公とヒロインがブサメン・ブスだったら・・・。

・・・・・・・・・
10月25日追記。

新海監督のZ会「クロスロード」アニメCM
https://www.youtube.com/watch?v=AfbNS_GKhPw

「君の名は。」の原型の一部になったという。たしかに都会の男子高校生と、田舎の女子高校生が、最後に出会う。

※メガネの女の子のほう・・・1995年のRPG「クロノトリガー」のルッカを思い出してしまった。まあ、彼女が受験生だったなら余裕で合格だろうけれど。

・・・・・・・・・
10月4日追記。

おもしろいネタ見っけ。
https://twitter.com/tsu_feet/status/780968500948893696より転載。

トランプ「これってもしかして」
クリントン「私たちの身体が」

「「入れ替わってる~!」」

(米の全全全候補者から二人が選ばれたよ)

「私の顔で暴言吐かないで!」
「俺の主義主張を勝手に変えるなよ!」

「あのジジイは~!」
「あのババアは~!」

『新大統領の名は。』近日公開

・・・・・・・・・・
10月3日追記。

「君の名は」・・・ホリエモンこと堀江貴文氏も絶賛しているんだなあ。
http://weblog.horiemon.com/100blog/41241/

新海監督は、若い人に届けるために、映画の鑑賞時間を1分でも短くしようと工夫したという。脚本の段階で合計116分あった尺を、最終的に107分にまで削ったそうだ。

物語を短くする・削る作業・・・映画だけでなく漫画も小説も大切かも。

でも小説の場合、削りすぎると味気なくなったりするし、どこを削るか、だよなあ。
正直、文章はとことん短くできる。けど、やりすぎると脚本みたいになっちゃうからなあ。

無駄なシーンはどこなのか、削るべきところはどこなのか、それを探すのも創作なのかもしれない。


「新海監督インタビュー記事」
http://diamond.jp/articles/-/102660

「新海誠が本当に書きたかった「君の名は」は本来はこういうストーリーだったんじゃないかという考察 」
http://takasuka-toki.hatenablog.com/entry/2016/09/12/222658

・・・・・・・・・・
9月1日本文。

新海監督の「君の名は」が評判らしいのでいろいろ調べてしてしまった。
ワシの悪い癖はつい「ネタバレ」「結末」までもチェックしてしまうことだ^^; だって気になったんだもの。

なので、ワシはまだ観ていないのだが、話は知っているという・・・ことで語ってみよう。
いや、観てないのに何を語るのか? そもそも語る資格があるのか、と思ったそこのあなた・・・ま、許してくれ。

以下ネタバレあり。
ネタバレ見たくないという人はこの下は読んじゃいかんぞ。
無題.png

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愛子さま激やせ [美容整形・美容ダイエット]

12月1日追記。

愛子さま、15歳の誕生日を迎えられたということで、また写真が新聞などに出ていたが・・・
これは、やはり拒食症の痩せ方に思える。

この頃の女子は、とにかく顔に肉がつく。

ワシもそうじゃった。20歳過ぎると顔は痩せてくるが、中高生の時って、皆、たいてい頬がふっくらしている。
けど、今は小顔ブームなので、気にしている子はたくさんいるだろう。

ダイエットはワシの学生時代から盛んだった。
ワシも、痩せることにはまった。
中3の時、過激なダイエットをしたため、その後1年間、生理が止まった。

それでもだ、そこまでしても体重はさほど落ちず、増えないようにするのが精いっぱいだった。
顔や太ももなどの肉が落ちるまでには、その程度の食事制限ではダメだった。1年間生理が止まるくらいのダイエットだったのに。

愛子さまのあの顔の痩せ方は、普通の食事制限ではありえない。

ま、ネットを見れば、愛子さまの容姿についての悪口がたくさんあるし、本音の時代となり、容姿が劣る女性はすぐにディスられる。
思春期は特に辛いだろう。

※そういえば、合唱する中学生の容姿を「見ていて辛い」とディスった社会学者がいたっけ。下記に関連記事をリンクしてあるので、ご興味持たれた方はどうぞ。

そう、いい大人も、中学生の容姿を哂う時代だ。
そんなゲス社会、なんとか心を病まずに生きていかねば。

というわけで・・・この物語も誕生したのかもしれない。

短編小説「これも何かの縁」より9編目・特別編。
「嫁き遅れの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-25-2
あらすじ→容姿に劣等感を持つみすず。伯父からの数々の侮蔑。フェミニズムに目覚めるまでの過去とは。

なお、短編小説「縁」本編の目次はこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

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11月1日本文。

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嫁き遅れの雛人形 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・9編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

今回は特別編。フェミニスト・福田みすずのお話。
なぜ彼女はフェミニズムに目覚めたのか。(6450字)

では、以下本文。

   ・・・

 未だ居残ろうとする冬とやわらかい風を運ぶ春が交差する3月半ばの休日。

 福田みすずは久しぶりに実家へ帰った。
 門塀にある『福田』という表札を見やり、昔ながらの古びた木造の日本家屋と対峙しながら、玄関まで続く敷石を歩く。

 玄関前でため息と一緒に一呼吸。
「ただいま~」という言葉と共に、ギシギシと音を鳴らしながら引き戸を開ける。

「おかえり」
 台所から母の声がするも出てくる気配はない。今、手が離せないのだろう。

 みすずは靴を脱ぎ、上り框に足を乗せる。
 板張りの廊下を歩き、その時ハタと気づく。もう自分の部屋はなく、そこは妹のさりなとその娘が使っているんだっけ、と。

 とりあえず客間になっている和室に入ると、妹が雛人形を片付けているところだった。

「え、まだ仕舞ってなかったんだ。お母さん、よく何も言わなかったね」

 ――段飾りの雛人形。
 昔は母親がよく飾ったが、みすずが高校生くらいになると、雛人形は押し入れの奥深くにずっと仕舞われたまま、ここ何年も日の目を見なかった。飾っても誰もそれほど喜ばず、スペースを大きく取る雛壇は邪魔でしかなかった。
 それを今年、実家に戻ってきた妹が飾ったようだ。

「こういう片付けって、つい後回しになっちゃうのよね。お嫁に行き遅れたらごめんね~」
 さりなは笑いながら、傍で遊んでいる3歳になる娘を見やり、そのついでにみすずにも意味ありげな視線を送る。

 すかさず、みすずは遠慮のない言葉で返す。
「出戻りが何言ってんのよ」

 妹のさりなは離婚し、今は実家で暮らしている。娘の親権はさりなが勝ち取った。
 離婚の原因は夫の浮気だそうだが、専業主婦の自分を見下す態度もガマンできなかったという。夫への信頼感も皆無となり、もうパートナーとしてやっていけないと結論を下した。

「出戻りって女性に対する差別発言じゃない? お姉ちゃんらしくないね」

 さりなの皮肉もなかなかのものだが、みすずも負けてない。

「嫁き遅れたら申し訳ないっていう考えこそ、女性差別よ」

「あら、男も女も結婚は早くするに越したことないでしょ。子どもを持つんならね。育てるのに体力いるし、卵子や精子も若いほうがいいんだから」

「精子もそうなの?」

「うん、自閉症とかそっち系のリスクが歳とった精子だと高くなるそうよ」

「へええ」
 みすずの頭に、妻が妊娠中だという四条静也のことが浮かんだ。

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面倒な恋愛と信用できない人間 [恋愛・婚活・中絶・不倫]

11月29日追記。

先日のNHKクローズアップ現代プラス「若者の恋愛離れ」についての番組について。

「恋愛離れの原因は「AKB48の握手会」 NHKの説明にネット炎上」
http://news.livedoor.com/article/detail/12343609/

↑こんな記事が出るくらい、盛り上がったようじゃの。そこでもうちょい語ってみる。

要するに、恋愛を優先できない。趣味を優先したい。
そんな人が「多大な努力を必要とする恋愛は面倒だ」と思っているのだろう。

そう、昨今の「恋愛」って、ものすごい努力をしないとできないもの、っていう感じがする。
恋愛が面倒=努力が面倒。

人間、夢中になれるものに対しては努力を惜しまないが、さほど夢中になれないものに努力を強要されると、ただただ億劫な気分にしかなれない。

世間は「恋愛は素敵なもの」「恋愛できない者は負け」「恋愛したほうがいい」とお勧めし、「だから、がんばろう=努力しよう」という。

たぶん、努力せずに恋愛できるんならしたいっていう人、多いと思うよ。
けど、そんなこと言ったら「甘い」「もっと現実を見ろ」「鏡を見ろ」ってディスられる。

つうか「夢中になれるような相手」を見つけるのも「努力」しないとならないわけで、何事も努力なんだよな。

で、夢中になれるような相手から好かれるにも、努力が必要で・・・
その努力が間違った努力になっちゃりする場合もあり・・・
努力が実るかどうかも分からず・・・

これは相当に面倒なことだ、と思う人がいて当然だろう。
恋愛はできればしてみたい。けれどそんなに努力はできない、がんばれない。これが本音では。

AKBのような「かわいい彼女」を見つけ、好かれる努力・・・ま、大変だろう。
世間は「お前につりあう女を見つけろ」と言うだろう。
つりあう女って? そんな女じゃ夢中になれない、ならばAKBを追いかけたい、AKBを優先させたいだろう。

それにAKBはファンの人たちにちゃんとサービスしてくれるし、失礼な態度もとらないし。
彼女のご機嫌伺いながらの恋愛よりも、楽しく過ごせるのかも。

自分の楽しい趣味よりも恋愛を優先できるかどうか、努力したいかどうか、だな。
というか「努力しないといけない」と考えただけで、面倒だよな。

人間、夢中になれるものにしか努力できない。(積極的努力)
あるいはそれがないと生活できない場合、仕方なしに努力する。(義務的努力)

恋愛はしなくても、生活できないわけではないので、努力優先順位は下がるだろう。
つうか、恋愛は義務じゃないしね^^;

※関連記事
「恋愛<ポケモンGO」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-09

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11月27日本文。

NHKクローズアップ現代プラスは「若者の恋愛離れ」がテーマだった。
恋愛は省いて、いきなり結婚したい、恋愛にコストはかけたくない、という人が出てきた、というが・・・。

ただ、若いうちに婚活したほうがいいとなれば、恋愛に時間をかけるよりも大学在学中から結婚相手を見つけるほうが有利だろう。

女性については若さが一番の条件になるのだとしたら、恋愛に時間を食われるのは避けたい。

皆、あまり夢や理想を見なくなったのだ。現実的になっただけのことかもしれない。

それに昔はほとんど、恋愛なしで家・親が決めた相手と結婚していたわけで、恋愛を経てから結婚をすべし、それが最上の幸せだ、とも言い切れないものもある。

さて、そんな中で番組中、気になったのが・・・

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タグ:恋愛
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悩ましき桃の節句 [本編「~縁」(短編小説集)]

短編小説「縁」本編・8編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

理沙の妊娠が判明。けれど単純に喜べず・・・。

そして番外編の「お彼岸―アラフォー女子の幸せ」で主人公だった小林主任が登場。
※「お彼岸~」はここをどうぞ。http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-24-1

マタハラ問題勃発で、静也VS小林主任。
そこに、なんとあのフェミニスト・みすずが静也に加勢。

ひな祭りの由来とは・・・
桃の節句についてのミニ雑学もあり。(5500字)

では、以下本文。

   ・・・

 梅の花が香る3月初日の休日。

 今までの寒さはどこへやら。
 淡い陽光が気持ちいいお昼時、理沙は自宅のキッチンで、ひな祭りの定番料理――ちらし寿司とハマグリのお吸い物を作っていた。夫の静也のリクエストでもある。

 その静也は何かしら手伝おうと理沙の周りをウロウロしていた。そして時折、理沙のお腹に目をやる。
 そう、実は理沙の中に新しい縁が宿っているのだ。

   ・・・

 理沙が妊娠していることが分かったのは、あの節分の日から数日後のこと。

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中国人にたかられる日本の社会保障制度 [ゲス事件・ゲス話題]

「来日中国人、日本の医療制度ただ乗りツアー好調」
http://jpsoku.blog.jp/archives/1062603476.html

一部編集転載。

【留学ビザや経営・管理ビザ、就労ビザなどで日本に3か月以上合法的に在留するすべての外国人は、国民健康保険(会社員なら社会保険)への加入が義務付けられている。同時に、日本人加入者と同様の恩恵を受けることができる。

ハーボニーは肝炎医療費助成制度の対象となっており、国保もしくは社保の加入者は、所得によって自己負担限度額が月額1万円もしくは月額2万円までに制限される。

つまり薬価ベースでは465万円かかる投与が、最低3万円で受けられるのだ。
さらにハーボニーの薬代以外の診察料や各種検査費用なども、国保なので「3割負担」で済む。

薬価と患者の負担額の差額は、保険料と税金によって賄われていることは言うまでもない。

(中国人の)Wさんは「保険料はきっちり払っている」と強調するが、前年に日本で所得のない彼女の保険料は、最低額の月4000円程度だ。

多くの日本人は、健康状態にかかわらず国保や社保の保険料を一生支払い続けなければいけない。

(外国人が)治療目的で来日して国保に加入し、支払った保険料を大きく超えるような医療サービスを受けるというのは、公正とはいえない。】

転載終わり。

「外国人が3か月滞在で保険に加入でき、その恩恵を受けられる制度」って、民主党政権時に定められたんだっけ? それまでは1年以上の滞在がないと加入できないと聞いたけど・・・。
http://taiyou.bandoutadanobu.com/?eid=1235622参照。

治療目的で来日した外国人が、たいして保険料を払わずに、実費にすると高額な日本の医療を、保険のおかげで安く受けられる・・・これからますますこういったことが流行るだろうな。

一般日本人の負担がますます増え、いずれ医療保険制度は破たんするだろう。

「日本死ね」――現実になりつつあるのかも・・・。
まあ、「日本死ね」が流行語大賞にノミネートされるくらいだからな

女を食い物にする男には厳しいリべサヨだが、なぜか男を食い物にする女と、日本人を食い物にする外国人には優しい。スルーする。

とにかく、今の日本ではいかに「弱者」を装うか、だな。
(いや、今時、女性や外国人が「弱者」というのはおかしいのだけど、リべサヨは未だにそう思い込んでいる気がする)

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タグ:日本

蓮舫氏の寒々しい夫婦関係・結婚はビジネス・不倫こそ恋愛だったフランス [家族・夫婦・子育て・子なし]

11月22日は「いい夫婦の日」だったんだな・・・
ま、でも「いい夫婦」なんて奇跡的な存在かもしれん。
これを見て、ますますそう思ってしまった^^;

「蓮舫代表の夫の扱いに批判殺到―ペット以下の存在」
http://news.livedoor.com/article/detail/12313337/

以前、東国原氏の奥さんへの亭主関白ぶりに批判が殺到したこともあったっけ。

(他人の夫婦のことなど放っておけという意見の人もいるだろうけど、テレビでプライベートを晒したのだから、感想・批判を受けるのは仕方ないだろう)

蓮舫さんのところは、夫はペット以下とは・・・もう人間としても見ていないのか。
まあ、こういうの見ると「結婚なんて無理してしなくてもいいか」と思う人、多くなるよな^^;
で、不倫に走るのも仕方ない?

夫婦間で尊重し合うなんて夢物語^^;
対等などありえない。上下関係になるか、あるいは、お互い距離を取り、できるだけ関わらないようにするか・・・。

この世は戦いじゃな。どっちが上になるか、どっちが勝つか。譲り合いなどない。

・・・ところで、ああ、そうじゃった、ワシ、蓮舫さんからブロックされているんじゃった。
旧民主党時代、ツイッター上でちょっと質問しただけなのに。(もちろん礼儀正しく丁寧語を使ったぞ)

同じ質問しても、細野氏、野田氏、ミスター年金など男性議員はそんなことはなかった。答えてもくれなかったけど。

女はダメだね・・・って、つい思ってしまったが・・・ああ、女性差別じゃの。フェミから怒られちゃうね。
しかし国会議員なのに、一国民の質問を受け付けずブロックするとは、政治家の資質を疑う。

つうか、男性議員が「妻はペット以下」と言ったら、辞職とまではいかないけど、相当にバッシングを食らって、改めて公に謝罪するまでに追い込まれるだろうけど、女性議員は「夫はペット以下」と言っても許されるようだな。

四条静也が聞いたら「逆男女差別だ」と騒ぐだろう。

※四条静也って誰? と思ったそこのあなたは、ここをどうぞ。

「聖夜」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-16
※あらすじ→若夫婦の聖夜。性夜になるのはお約束。が、なぜか女性の人権VS男性差別の議論に。

「セクハラ鏡餅」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24-4
※あらすじ→表現の自由VS女性の人権。下らない戦いが始まった。鏡餅の雑学もあり。

「セクハラ恵方巻き」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24-5
※あらすじ→静也VSフェミニスト・みすず。またもや下らない戦いが。恵方巻きの驚くべき由来とは。


さて前置きはこれくらいにして、結婚制度と不倫について書かれた面白い記事を紹介しよう。

「不倫は解決できるのか」
http://news.yahoo.co.jp/feature/409

一部編集転載。

【自分の遺伝子を受け継いだ子を残したいと考えるオスは、より多くのメスと交わりたい。一方、より質の高い子孫を残したいと考えるメスも、同一のオスの子だけを持つよりも、複数のオスの子を産みたいと考える。

世界の歴史を眺めてみても、キリスト教が一夫一婦制を浸透させるまで千年もの歳月がかかっています。

力のあるものが多くの子孫を持ち、育てた方がよいとする社会的な観点から考えても、より優秀な遺伝子を持つ子孫を残したいとする生物学的な観点から考えても、一夫一婦制の夫婦の形は決して「自然なもの」ではないんです。むしろ、人工的なシステムと言える。

現代の不倫というのは、そうした「人工的な社会的システムの脆さ」を埋めるものとして存在している。
いわば一夫一婦制であるがゆえに不倫が行われてしまうわけで、一夫一婦制と不倫は共犯関係にあるといえるのです】

【現代のフランスでは、結婚は事実婚がほとんど。多くのカップルは、夫婦でいるのが嫌になったら単純に別れればいいと考えていて、不倫という概念も、あまりありません。

籍を入れるのは遺産相続が絡んでくる資産家だけです】

【結婚というのは「契約」であって、財産と財産のマッチングを図る場。双方がまるでプロ野球の交渉みたいに、財産について細かく議論し、合意したところで結婚承諾となります。条件が合わないと結婚交渉決裂というわけ】

転載終わり。

そう、昔のフランスでは・・・結婚は一つの商行為であり、そこに愛情が入り込む余地はなく・・・

財産のマッチングによる結婚後は、夫婦はお互い、私生活には一切干渉せず・・・

夫は、パトロンとしてオペラの歌姫や高級娼婦を愛人にし、妻は貴族の若い男性と恋仲になり・・・

ダブル不倫は日常茶飯事。
社交界は、既婚者の恋愛=不倫を大前提とした場だったようだ。

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ゲスい恋活・計算高くいこうぜ♪ [恋愛・婚活・中絶・不倫]

11月22日追記。

NHKがシャレでこんな動画を・・・「ストップ恋愛」
https://www.youtube.com/watch?v=2YUbvqGTA2M&feature=share

いや、今度は千葉大医学部の男子学生らの女性への集団強姦事件が明るみになり・・・恋活が犯罪に結びつく時代。

1999年慶應大医学部でも女性への集団強姦事件があり、しかしその後、加害者は医師になっているんだとか。

※大学生たちの性犯罪・関連記事
「ゲス東大生」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-20
「ヤリサー」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-21
「慶大生集団強姦事件」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-12

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11月21日追記。

フリーライターの赤木智弘氏と作家の安達遥氏のツイートやりとりを紹介。
https://twitter.com/T_akagi/status/800334674820100096

その中の赤木氏のこの言葉に考えさせられた。

【そうやって、そういう女性を食い物にして、経験を積んで、最終的にいい女を得るのが「恋愛経験」ってやつですね。女性の人権を慮っていては、結婚なんてできませんね】

人権と両立しないとまで言い切る人まで出てくるとは。
恋愛も結婚も恐ろしいものになりつつある?
人を傷つけることができる者が恋愛の勝者となる?
もはや幸福と離れたところにある気が・・・。

恋愛から手を引く人が増えそう。
まさに戦いじゃ。平和主義者には無理・・・と、うちの四条静也なら言うだろうな。

その後、赤木さんからレスをいただいたので紹介。
https://twitter.com/T_akagi/status/800555562719023104

【(恋愛とは)他者の人生に踏み込む行為ですから、非常にえげつないし、肉々しいですね。恋愛を語る上で「相手の人権を侵害するもの」と言って怒る人たちは、恋愛経験がないか、恋愛していても相手のことを慮ることがなかったかの、どちらかだと思います】

恋愛を楽しいとか、甘く捉えていると痛い目に合いそう・・・。

・・・・・・・・・・
11月20日本文。

ワシは『現行の価値観に縛られない人たち』の考えに興味あるので、藤沢数希氏の恋愛工学にも注目している。

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